2012年12月28日金曜日

研究発表

第二回可視赤外線観測装置技術ワークショップ

だれも見たことのない星や銀河の姿を知りたいと思ったら、だれも作ったことのない望遠鏡やカメラを作り、それで天体観測をしなくてはいけません。もちろんだれも作ったことのないものなので、ひとに頼むことはできません。自分達で作るしかありません。天文学者たちはそうやって日々独自の装置を開発することに一生懸命です。今回僕が参加してきたワークショップ(勉強会)はそういった天文学者たちが日ごろの装置開発の成果と課題を発表し合う場でした。とくに私たちの望遠鏡計画は新技術と銘打っているだけあって、自他ともに意識は高まります。でも他の研究者たちも信じられないような高い精度を目指して頑張っていることを知り、とても刺激的です。例えば、重力波を捕えようという望遠鏡(KAGRA)では1㎞の長さの1オングストローム(原子の大きさほど)を識別しようとしています。天体の位置を正確に知ろうという望遠鏡(JASMIN)では10㎞さきの髪の毛ほどの太さのものを見分けようとしています。僕たちもガンマ線バースト、スーパーフレアや系外惑星の検出を目指して頑張ります。それではみなさんよいお年をお迎えください!

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