2019年9月20日金曜日

ランニングと43歳の体の変化

 プロマネの栗田です。

 GWからランニングを始め、めずらしく4ケ月継続しているのでこの間に生じた体の変化をレポートします。現在月間100km強を走っていて、一方18歳でラグビーを辞めてから草野球程度しか運動していないので、運動量の変化は激しいものがありました。ラグビー部でも持久力が無いほうで走り込みの練習が大嫌いでした。1500mの持久走も6分程度だったと思います。さて、さっそく体の変化についてみてみましょう。

・体重が減る
まずは何と言ってもこれが顕著です。およそ最初の2か月で4.5kg減りました。その後の2か月で1.5kg減った感じです。脂肪の熱量はおよそ10kcal/gだそうです。僕の場合10km走るとおよそ600kcal消費する(60g痩せる)ので、これまで400km走って24,000kcal消費したことになります。食事量は以前とほとんど変わっていないのでこの間に2.4kg脂肪を燃やしたことになります(京都から東京まで走ってたった2.4㎏かい!)。これは実際に減った6kgと合わないのですが、それは後で考察します。ちなみに面白いことに運動による消費カロリーは走るスピードよりも走行距離でほぼ決まります。痩せるためだけならつらい思いをして走るより歩けばいいということですね。

・瞬間風速的に体重が減る
走ると汗をかきます。吐く息からも水蒸気として出ていくでしょう。夏に10kmほど走ると2kg程度体重が減ります。これはほぼすべて脱水と言って過言ではありません。さすがに直後に2リットルの水を飲むことはできません。経験的には数日かけて元に戻ります。言い換えるとほぼ毎日走っていると1・2kg脱水で減量した状態になります。これから涼しくなり汗をかかなくなるので体重が1kg程度増えるのではと思います。

・汗をかきやすくなる
40台のオッサンの汗の話をするのも恐縮ですが、(さわやかな)汗をかきやすくなりました。これは夏場に走ったせいで汗腺が活発になったのではないかと思います。おそらく熱中症にもなりにくい体質になったと思います。ちなみに汗には実際に無味無臭なさわやかな汗とそうではない汗があり、運動による汗は体温調節のためのさわやかな汗だったりします。詳しくは以下を参考に。
https://www.kao.co.jp/8x4/lab/article02/

・筋肉が増える
使っていない筋肉を使いだしたので当たり前です。最初の2か月程度はふくらはぎが疲れてました。最近は少し長い距離を走るようになり、太ももが筋肉痛になりました。走るスピードや距離(時間)で使う筋肉が違うようです。これにより基礎代謝が増えて減量を手伝ったと思います。

・姿勢が少し良くなる
もともと猫背気味なのですが、効率よく走るには胸を張って両腕を後方で振る感じになります。これが結構背筋を使います。普段から意識するようになり、姿勢が良くなりました。しかし気が緩むと猫背になります。。

・肩コリがなくなる
走る際は腕を振ります。また、肩を張って走るよりリラックスしてた方が良いそうです。そのおかげで肩がコルことはなくなりました。

・安静時の心拍数が下がる
安静時の心拍数は80近かったのですが65くらいまで下がりました。肺の細胞、心臓のポンプ、毛細血管が強化されたのだと思います。

・運動が苦にならなくなる
これは体の変化というよりメンタル部分ですね。往復のコースを走りだして途中で挫折すると数キロ歩いて帰ることになります。おかげで小一時間歩くことは苦にならなくなりました。あと、そもそも持久力が無かったので走ることが嫌いだったので、ランニングする人のメンタルを全く理解できませんでした。例えば、走ってる最中は苦痛で暇じゃないのかな、とか。走ってみるとやっぱり苦痛で暇なのですが、耐性がついた気がします。

 以上たかだか4か月のランニングで起きた体の変化を報告しました。まぁ、正確には最低1年は続けないとわからないですね。そして1年後にはもっと大きな変化が表れているのではないかと思います。で、今回気づいた変化は全てポジティブなものでしたが、きっとネガティブなものもあるはずです。なんと言ってもその第一候補がケガですね。あと交通事故などにも気を付けなくてはいけませんね。




2019年9月19日木曜日

第一回せいめいユーザーズミーティング

 2019年8月7日、記念すべき第一回せいめいユーザーズミーティングが京大構内で開催された。せいめいユーザーズミーティングというのは、せいめい望遠鏡のユーザーが一堂に会して、その研究成果や途中経過の発表、また、運用・将来計画などを議論する場である。今年は2月末から共同利用観測や京大観測時間が開始され、6月半ばまで観測運用されてきた。その後は望遠鏡・装置などのエンジニアリングが行われ、8月1日からまた観測が始まったタイミングでの開催である。既に半年程度の実績がある状態での開催というわけである。
 この業界では、国立天文台岡山天体物理観測所のユーザーズミーティング(以下UM)が、年1回の頻度で開催されてきたが、その後継という位置づけとなっている。(なお、8月8日には関連する光赤外の天文台による連携の事業や、大学天文台の運用状況などを報告・議論する会が開催された。)
 せいめいUMでは、最初に2019A(2019前期2月から6月)の共同利用総括、せいめい小委員会報告、望遠鏡、ドーム、観測装置の状況や今後の計画などの報告があり、質疑が行われた。午後からは、これまでにせいめい望遠鏡で得られた科学的成果の報告があった。さすがにまだ観測開始半年で、しかも、いろいろと初期不良もあったので、思惑通りには行かない部分もあるが、それでも8つもの初期成果(や計画)などが報告された。なかでも、明るい天体の観測では、既に面白い結果も出ており、この秋の学会で発表するとのことで、心強い感じがした。
 その後、将来計画の議論の場となり、ここ1-3年程度の期間で開発中の観測装置の現状が報告された。開発中の観測装置としては、近赤外線偏光撮像装置、多色同時撮像カメラ、系外惑星直接撮像装置、近赤外相対測光分光器、可視高分散分光器、高速測光分光器と沢山のラインナップがあった。また、装置開発計画の紹介もあった。
 ここで全体をまとめての議論が行われた。運用面でのあり方に関する要望や議論、将来に向けてどんな要求があるのか、それをどう準備をするのか等々、話題は多岐にわたった。項目によっては色々な意見や見方が噴出し、結局終了予定時刻を20分近くオーバーすることになった。
最後はミキシングセッション(懇親会)を生協で行い(上記事情で30分短縮になってしまったが)、忌憚のない意見交換が活発に行われた。
 こういった議論は、今後、目標とする科学成果をより一層挙げていくために、望遠鏡や装置等といったハード、観測システム・制御等のソフト、さらに、望遠鏡運用の方針・方法等の改善に結びつく非常に重要な機会となる。来年度も開催予定であるが、来年は、酷暑の京都を避けたい気もする。が、日本中どこも暑いなかなぁ。

太田 2019月8月7日


会場の様子