リーダの長田です。
京都新聞の第1面に、「星を見つめて 京大花山天文台から」というコラムが今年5月1日から1年間載っています。私も執筆に少しだけ協力し、10月下旬からは、いよいよせいめい望遠鏡に関する5回があります。その第1回、テクノロジーが宇宙観を変えた例として、「地球は動いている」から始めて、ガリレオが天体望遠鏡で見た金星や木星の姿がコペルニクス転回をもたらしたとするのは、良い書き出しかと思うのですが、ここ、「『それでも』地球は動いている」とは書きたくなかったのでした。
理不尽な宗教裁判の中、信念を護ってこの言葉をぼそりとつぶやく孤高の科学者ガリレオというイメージは一般受けするものかも知れません。しかし、田中一郎「ガリレオ裁判――400年後の真実」によると、おそらく歴史の真実ではない、そもそもこの言葉は1633年当時の資料には全く出て来ず、18世紀のヨーロッパの人々の願望を反映した創作のようです。(ガリレオ裁判とは、正しくは「異端審問」と言うものであり、近代的手続の法概念に言う「裁判」ではないのだ、ということも初めて知りました。)ただ、日頃「地球は動いている」とガリレオが言っていたことは、間違いないでしょう。
理学部や工学部だけでない全学共通講義の「宇宙科学入門」でガリレオの話をすると、必ず東野圭吾原作のテレビドラマ「ガリレオ」についてレポートに書く学生がいました。
さて、8月下旬に、インドネシアのバンドン工科大学に行きました。西チモール地域の南緯10度 標高1300mティマウ山に建設中の3.8m望遠鏡に、赤外線を観測する機能を持たせることがいかに有意義か、「赤外線天文学」の話をしてきました。その時の学生の1人が、長田はガリレオに似ていると言ってくれたそうです。え、私があの偉大なるガリレオ・ガリレイに?と聞き返すと、いや、インドネシアでは日本のテレビドラマもなかなか良く見られていて、「ガリレオ」で帝都大学理工学部物理学科准教授を演ずる福山雅治さんも人気だとのことでした!
岡田育さんという方の「ローラと新垣結衣が同じに見える異文化圏の目」(読売新聞 大手小町 編集部のサイト)を4月に読んだことは思い出しつつも、単に日本のキョージュと言ってもそれだけで同じに見えるわけではないだろうと思う私なのでありました。
「暗黒の中世」(これもまた後世のヨーロッパ人の創作かも知れませんが)をイスラムの地で生き延びていた天文学、21世紀は、世界最大のイスラムの人口をかかえるインドネシアでも花開いてほしいと思います
[付録] 「太陽と似た恒星の周りを公転する系外惑星の発見に対して」2019年のノーベル物理学賞が授与されました。2015年12月18日のプロマネ栗田さんのブログ「マイヨール博士の言葉」をどうぞ御参照あれ。
財団法人宇宙科学研究イニシアティブ (The Space and Astronomical science Research Initiative Foundation) SARIF のさまざまな活動報告をお知らせします.
2019年10月18日金曜日
2019年10月7日月曜日
初めての岡山天文台特別公開
こんにちは、広報・サイエンス担当の野上です。
10月5日(土)に岡山天文台初の特別公開が行われました。京都大学が持つ他の天文台、すなわち花山天文台と飛騨天文台の方はこれまでにもやってきていました。花山天文台の方は1999年に天文台創立70周年記念事業の一環で始まったので20年の歴史があり、飛騨天文台ではその次の年、2000年に始まりました。岡山天文台では今年2月20日にせいめい望遠鏡完成記念式典を行なってから、2つ目の一般の方への公式な公開行事となりました。
10月5日(土)に岡山天文台初の特別公開が行われました。京都大学が持つ他の天文台、すなわち花山天文台と飛騨天文台の方はこれまでにもやってきていました。花山天文台の方は1999年に天文台創立70周年記念事業の一環で始まったので20年の歴史があり、飛騨天文台ではその次の年、2000年に始まりました。岡山天文台では今年2月20日にせいめい望遠鏡完成記念式典を行なってから、2つ目の一般の方への公式な公開行事となりました。
この岡山天文台特別公開の告知ページはこちらでした。ここにある通りで、公開時間は9時半から16時半、参加費無料、申込不要、定員なし、どなたでも参加可能、天文台まで自家用車で来てもらうこともできますし、JR鴨方駅から無料の送迎バスで来ていただくこともできます(9時ちょうどから15時ちょうどまで、途中13時ちょうど発のみ休止で1時間おきに発車)というものでした。内容は、せいめい望遠鏡ドーム内での見学+スタッフによるリレー解説、せいめい望遠鏡ドーム棟1階でのポスターパネル展示・解説、国立天文台ハワイ観測所岡山分室の188cm望遠鏡ドーム内での講演の3本立てでした。
リレー解説はこのブログの執筆者の一人の長田さんと私、岡山天文台の木野さんが30分ずつ交代でせいめい望遠鏡の解説をしました。せいめい望遠鏡の歴史、新技術、科学的な狙いなどの話をしましたが、メインは望遠鏡を実際に動かして見せること。せいめい望遠鏡は縦横高さが9m弱くらいですが、この大きさのものが動くスピードとしてはとても速く、いつも歓声が上がっていました。このスピードは世界的に見ても同サイズ以上の望遠鏡の2倍以上はあり、どの方向にも1分以内に望遠鏡を向けることができます。せいめい望遠鏡はこれを活かして、非常に変化の速い爆発現象の、まだ誰も見たことのない最初期の状況を観測しようとしています。
188cm望遠鏡ドーム内での講演は、11時から柴田さんによる「せいめい望遠鏡の目指すサイエンス:天体爆発現象とスーパーフレア」、13時から東京工業大学の佐藤文衛准教授による「188cm望遠鏡とHIDESで見つける太陽系外惑星」+東京大学の川内紀代恵研究員による「188cm望遠鏡の観測装置マスカットで迫る太陽系外惑星の特徴」、14時45分から私が話をした子ども向け講演「せいめい望遠鏡のココがすごい!」でした。
188cm望遠鏡ドーム内で、望遠鏡の真下に椅子を出して講演を行なうスタイルは国立天文台岡山天体物理観測所時代からのもので、これまで通り50脚の椅子を出していたら、最初の講演で立ち見が出るくらいにお客様にきてもらったので、急遽ほかから20脚ほど持ってきました。
私の話はせいめい望遠鏡リレー解説で話した内容を噛み砕いたものにしたつもりでしたが、イマイチ子どもたちの反応は薄かったような。。。
この中で、「ブラックホールってどんな天体?」という質問への岡山天文博物館こども天文クラブのクラブ員の方の回答で、そのレベルの高さに驚かされるようなこともありました。
せいめい望遠鏡ドーム棟1階でのポスターパネルでは、せいめい望遠鏡の仕組みや実際にどういう観測がなされているか、また、花山天文台や飛騨天文台の紹介などが、京都大学の多くのスタッフによりなされていました。場所が狭い割に多くのポスターがあり、参加者の方にはなかなかゆっくり解説を聞いていただくことやポスターを見ていただくことが難しかったかもしれません。これは反省ですね。これらの解説、講演、展示以外でも、受付、参加者誘導、鴨方駅での案内、テント設営などなどで、当日スタッフだけで合計20名以上となりました。うち半分くらいは京都と飛騨からの参加でした。
さて来場者の方ですが、正確なところは把握が難しかったものの、400名以上は来ていただけたようです。中には京都でのイベントによく来られている方の顔もありました。岡山天文台特別公開は初めてで、どれくらいの参加者があるか不安もあったのですが、当日が好天に恵まれたこと、浅口市教育委員会や岡山天文博物館でも広報をしてもらったこともあり、予想以上の参加者だったと思います。今回の反省点も踏まえて、また来年以降も継続して行なっていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2019年9月20日金曜日
ランニングと43歳の体の変化
プロマネの栗田です。
GWからランニングを始め、めずらしく4ケ月継続しているのでこの間に生じた体の変化をレポートします。現在月間100km強を走っていて、一方18歳でラグビーを辞めてから草野球程度しか運動していないので、運動量の変化は激しいものがありました。ラグビー部でも持久力が無いほうで走り込みの練習が大嫌いでした。1500mの持久走も6分程度だったと思います。さて、さっそく体の変化についてみてみましょう。
・体重が減る
まずは何と言ってもこれが顕著です。およそ最初の2か月で4.5kg減りました。その後の2か月で1.5kg減った感じです。脂肪の熱量はおよそ10kcal/gだそうです。僕の場合10km走るとおよそ600kcal消費する(60g痩せる)ので、これまで400km走って24,000kcal消費したことになります。食事量は以前とほとんど変わっていないのでこの間に2.4kg脂肪を燃やしたことになります(京都から東京まで走ってたった2.4㎏かい!)。これは実際に減った6kgと合わないのですが、それは後で考察します。ちなみに面白いことに運動による消費カロリーは走るスピードよりも走行距離でほぼ決まります。痩せるためだけならつらい思いをして走るより歩けばいいということですね。
・瞬間風速的に体重が減る
走ると汗をかきます。吐く息からも水蒸気として出ていくでしょう。夏に10kmほど走ると2kg程度体重が減ります。これはほぼすべて脱水と言って過言ではありません。さすがに直後に2リットルの水を飲むことはできません。経験的には数日かけて元に戻ります。言い換えるとほぼ毎日走っていると1・2kg脱水で減量した状態になります。これから涼しくなり汗をかかなくなるので体重が1kg程度増えるのではと思います。
・汗をかきやすくなる
40台のオッサンの汗の話をするのも恐縮ですが、(さわやかな)汗をかきやすくなりました。これは夏場に走ったせいで汗腺が活発になったのではないかと思います。おそらく熱中症にもなりにくい体質になったと思います。ちなみに汗には実際に無味無臭なさわやかな汗とそうではない汗があり、運動による汗は体温調節のためのさわやかな汗だったりします。詳しくは以下を参考に。
https://www.kao.co.jp/8x4/lab/article02/
・筋肉が増える
使っていない筋肉を使いだしたので当たり前です。最初の2か月程度はふくらはぎが疲れてました。最近は少し長い距離を走るようになり、太ももが筋肉痛になりました。走るスピードや距離(時間)で使う筋肉が違うようです。これにより基礎代謝が増えて減量を手伝ったと思います。
・姿勢が少し良くなる
もともと猫背気味なのですが、効率よく走るには胸を張って両腕を後方で振る感じになります。これが結構背筋を使います。普段から意識するようになり、姿勢が良くなりました。しかし気が緩むと猫背になります。。
・肩コリがなくなる
走る際は腕を振ります。また、肩を張って走るよりリラックスしてた方が良いそうです。そのおかげで肩がコルことはなくなりました。
・安静時の心拍数が下がる
安静時の心拍数は80近かったのですが65くらいまで下がりました。肺の細胞、心臓のポンプ、毛細血管が強化されたのだと思います。
・運動が苦にならなくなる
これは体の変化というよりメンタル部分ですね。往復のコースを走りだして途中で挫折すると数キロ歩いて帰ることになります。おかげで小一時間歩くことは苦にならなくなりました。あと、そもそも持久力が無かったので走ることが嫌いだったので、ランニングする人のメンタルを全く理解できませんでした。例えば、走ってる最中は苦痛で暇じゃないのかな、とか。走ってみるとやっぱり苦痛で暇なのですが、耐性がついた気がします。
以上たかだか4か月のランニングで起きた体の変化を報告しました。まぁ、正確には最低1年は続けないとわからないですね。そして1年後にはもっと大きな変化が表れているのではないかと思います。で、今回気づいた変化は全てポジティブなものでしたが、きっとネガティブなものもあるはずです。なんと言ってもその第一候補がケガですね。あと交通事故などにも気を付けなくてはいけませんね。
GWからランニングを始め、めずらしく4ケ月継続しているのでこの間に生じた体の変化をレポートします。現在月間100km強を走っていて、一方18歳でラグビーを辞めてから草野球程度しか運動していないので、運動量の変化は激しいものがありました。ラグビー部でも持久力が無いほうで走り込みの練習が大嫌いでした。1500mの持久走も6分程度だったと思います。さて、さっそく体の変化についてみてみましょう。
・体重が減る
まずは何と言ってもこれが顕著です。およそ最初の2か月で4.5kg減りました。その後の2か月で1.5kg減った感じです。脂肪の熱量はおよそ10kcal/gだそうです。僕の場合10km走るとおよそ600kcal消費する(60g痩せる)ので、これまで400km走って24,000kcal消費したことになります。食事量は以前とほとんど変わっていないのでこの間に2.4kg脂肪を燃やしたことになります(京都から東京まで走ってたった2.4㎏かい!)。これは実際に減った6kgと合わないのですが、それは後で考察します。ちなみに面白いことに運動による消費カロリーは走るスピードよりも走行距離でほぼ決まります。痩せるためだけならつらい思いをして走るより歩けばいいということですね。
・瞬間風速的に体重が減る
走ると汗をかきます。吐く息からも水蒸気として出ていくでしょう。夏に10kmほど走ると2kg程度体重が減ります。これはほぼすべて脱水と言って過言ではありません。さすがに直後に2リットルの水を飲むことはできません。経験的には数日かけて元に戻ります。言い換えるとほぼ毎日走っていると1・2kg脱水で減量した状態になります。これから涼しくなり汗をかかなくなるので体重が1kg程度増えるのではと思います。
・汗をかきやすくなる
40台のオッサンの汗の話をするのも恐縮ですが、(さわやかな)汗をかきやすくなりました。これは夏場に走ったせいで汗腺が活発になったのではないかと思います。おそらく熱中症にもなりにくい体質になったと思います。ちなみに汗には実際に無味無臭なさわやかな汗とそうではない汗があり、運動による汗は体温調節のためのさわやかな汗だったりします。詳しくは以下を参考に。
https://www.kao.co.jp/8x4/lab/article02/
・筋肉が増える
使っていない筋肉を使いだしたので当たり前です。最初の2か月程度はふくらはぎが疲れてました。最近は少し長い距離を走るようになり、太ももが筋肉痛になりました。走るスピードや距離(時間)で使う筋肉が違うようです。これにより基礎代謝が増えて減量を手伝ったと思います。
・姿勢が少し良くなる
もともと猫背気味なのですが、効率よく走るには胸を張って両腕を後方で振る感じになります。これが結構背筋を使います。普段から意識するようになり、姿勢が良くなりました。しかし気が緩むと猫背になります。。
・肩コリがなくなる
走る際は腕を振ります。また、肩を張って走るよりリラックスしてた方が良いそうです。そのおかげで肩がコルことはなくなりました。
・安静時の心拍数が下がる
安静時の心拍数は80近かったのですが65くらいまで下がりました。肺の細胞、心臓のポンプ、毛細血管が強化されたのだと思います。
・運動が苦にならなくなる
これは体の変化というよりメンタル部分ですね。往復のコースを走りだして途中で挫折すると数キロ歩いて帰ることになります。おかげで小一時間歩くことは苦にならなくなりました。あと、そもそも持久力が無かったので走ることが嫌いだったので、ランニングする人のメンタルを全く理解できませんでした。例えば、走ってる最中は苦痛で暇じゃないのかな、とか。走ってみるとやっぱり苦痛で暇なのですが、耐性がついた気がします。
以上たかだか4か月のランニングで起きた体の変化を報告しました。まぁ、正確には最低1年は続けないとわからないですね。そして1年後にはもっと大きな変化が表れているのではないかと思います。で、今回気づいた変化は全てポジティブなものでしたが、きっとネガティブなものもあるはずです。なんと言ってもその第一候補がケガですね。あと交通事故などにも気を付けなくてはいけませんね。
2019年9月19日木曜日
第一回せいめいユーザーズミーティング
2019年8月7日、記念すべき第一回せいめいユーザーズミーティングが京大構内で開催された。せいめいユーザーズミーティングというのは、せいめい望遠鏡のユーザーが一堂に会して、その研究成果や途中経過の発表、また、運用・将来計画などを議論する場である。今年は2月末から共同利用観測や京大観測時間が開始され、6月半ばまで観測運用されてきた。その後は望遠鏡・装置などのエンジニアリングが行われ、8月1日からまた観測が始まったタイミングでの開催である。既に半年程度の実績がある状態での開催というわけである。
この業界では、国立天文台岡山天体物理観測所のユーザーズミーティング(以下UM)が、年1回の頻度で開催されてきたが、その後継という位置づけとなっている。(なお、8月8日には関連する光赤外の天文台による連携の事業や、大学天文台の運用状況などを報告・議論する会が開催された。)
せいめいUMでは、最初に2019A(2019前期2月から6月)の共同利用総括、せいめい小委員会報告、望遠鏡、ドーム、観測装置の状況や今後の計画などの報告があり、質疑が行われた。午後からは、これまでにせいめい望遠鏡で得られた科学的成果の報告があった。さすがにまだ観測開始半年で、しかも、いろいろと初期不良もあったので、思惑通りには行かない部分もあるが、それでも8つもの初期成果(や計画)などが報告された。なかでも、明るい天体の観測では、既に面白い結果も出ており、この秋の学会で発表するとのことで、心強い感じがした。
その後、将来計画の議論の場となり、ここ1-3年程度の期間で開発中の観測装置の現状が報告された。開発中の観測装置としては、近赤外線偏光撮像装置、多色同時撮像カメラ、系外惑星直接撮像装置、近赤外相対測光分光器、可視高分散分光器、高速測光分光器と沢山のラインナップがあった。また、装置開発計画の紹介もあった。
ここで全体をまとめての議論が行われた。運用面でのあり方に関する要望や議論、将来に向けてどんな要求があるのか、それをどう準備をするのか等々、話題は多岐にわたった。項目によっては色々な意見や見方が噴出し、結局終了予定時刻を20分近くオーバーすることになった。
最後はミキシングセッション(懇親会)を生協で行い(上記事情で30分短縮になってしまったが)、忌憚のない意見交換が活発に行われた。
こういった議論は、今後、目標とする科学成果をより一層挙げていくために、望遠鏡や装置等といったハード、観測システム・制御等のソフト、さらに、望遠鏡運用の方針・方法等の改善に結びつく非常に重要な機会となる。来年度も開催予定であるが、来年は、酷暑の京都を避けたい気もする。が、日本中どこも暑いなかなぁ。
太田 2019月8月7日
![]() |
| 会場の様子 |
2019年8月23日金曜日
子供教育論
光学など担当の岩室です。
今回は教育関係の話です。あくまで私個人の持論ですので、
教育関係者の方は適当に読み飛ばして下さい。
最近、幼児向けの英語教育とか小学校低学年の英会話とかいろいろ行われていますが、大半の人はその時はある程度伸びてもいずれ忘れちゃいますよね。なかなか日常的に使える環境でないと、語学力は維持することが難しいと思います。その点、必ず継続して必要になるのが算数です。
算数の勉強は幼稚園では数字の読み書き程度で、普通に行けば小学校1年生からのスタートになります。しかし、ちゃんと面倒を見れば、通常の教育課程よりも誰でも3年先行して習得できる能力があると私は考えています。即ち、
・小学校入学までに足し算引き算と九九まで終了
・小学校低学年で小学校の算数を終了
・小学校卒業までに中学の数学を終了
・中学校卒業までに高校の数学を終了
です。下に行けば行くほど難易度は上がりますが、3年分の貯金があれば何とか最後まである程度の貯金を維持した状態で進むことができます。このやり方の利点は、
・自分だけ算数を先行させていることで他の教科に余裕ができる
・中学や高校の入試の際に他のやり方で解くことが可能になる
(つるかめ算を連立方程式で解くなど)
・大学受験のための数学を数年かけて準備できる
で、欠点は、
・塾に行くと先行カリキュラムが破綻するので行けない
・学校での算数の授業時間が無駄になる
(独自カリキュラムで内職していれば別ですが...)
です。このやり方で最も重要なのは、一番初めの小学校入学までの部分で、ここで3年の貯金を作っておかないと、その後で挽回するのはかなり大変です。というわけで、私は子供の教育について聞かれた場合は、6歳までは最優先で算数の面倒をみるよう言っています。これは私自身の経験に基づくもので、私の長男と次男
にも上記の方針で教育したところ、一応成功しましたのでそれほど無茶な話ではないと思います。
現学年での成績に直結しない教育なので、学習塾では無理なやり方かとは思いますが、ネット上で AI 教師による塾が開校できれば可能でしょうね。私も隠居したら AI 塾開校の可能性を考えてみたいと思います。
ところで、初めの話題に戻りますが、子供向け英会話を有効に持続させて伸ばすためには、アニメ放送を英語化するのもありかなと思います(ものによっては日本語でないと面白さが半減するものも多いかと思いますが)。ジブリ映画なんかはストーリもわかりやすいので、英語教育にいいんじゃないでしょうか。
今回は教育関係の話です。あくまで私個人の持論ですので、
教育関係者の方は適当に読み飛ばして下さい。
最近、幼児向けの英語教育とか小学校低学年の英会話とかいろいろ行われていますが、大半の人はその時はある程度伸びてもいずれ忘れちゃいますよね。なかなか日常的に使える環境でないと、語学力は維持することが難しいと思います。その点、必ず継続して必要になるのが算数です。
算数の勉強は幼稚園では数字の読み書き程度で、普通に行けば小学校1年生からのスタートになります。しかし、ちゃんと面倒を見れば、通常の教育課程よりも誰でも3年先行して習得できる能力があると私は考えています。即ち、
・小学校入学までに足し算引き算と九九まで終了
・小学校低学年で小学校の算数を終了
・小学校卒業までに中学の数学を終了
・中学校卒業までに高校の数学を終了
です。下に行けば行くほど難易度は上がりますが、3年分の貯金があれば何とか最後まである程度の貯金を維持した状態で進むことができます。このやり方の利点は、
・自分だけ算数を先行させていることで他の教科に余裕ができる
・中学や高校の入試の際に他のやり方で解くことが可能になる
(つるかめ算を連立方程式で解くなど)
・大学受験のための数学を数年かけて準備できる
で、欠点は、
・塾に行くと先行カリキュラムが破綻するので行けない
・学校での算数の授業時間が無駄になる
(独自カリキュラムで内職していれば別ですが...)
です。このやり方で最も重要なのは、一番初めの小学校入学までの部分で、ここで3年の貯金を作っておかないと、その後で挽回するのはかなり大変です。というわけで、私は子供の教育について聞かれた場合は、6歳までは最優先で算数の面倒をみるよう言っています。これは私自身の経験に基づくもので、私の長男と次男
にも上記の方針で教育したところ、一応成功しましたのでそれほど無茶な話ではないと思います。
現学年での成績に直結しない教育なので、学習塾では無理なやり方かとは思いますが、ネット上で AI 教師による塾が開校できれば可能でしょうね。私も隠居したら AI 塾開校の可能性を考えてみたいと思います。
ところで、初めの話題に戻りますが、子供向け英会話を有効に持続させて伸ばすためには、アニメ放送を英語化するのもありかなと思います(ものによっては日本語でないと面白さが半減するものも多いかと思いますが)。ジブリ映画なんかはストーリもわかりやすいので、英語教育にいいんじゃないでしょうか。
2019年7月12日金曜日
宇宙はロマンチック
リーダの長田です。
7月8日、向日が丘支援学校に七夕授業に行って来ました。京都府教育委員会との連携の取り組みでもあります。小中高の児童生徒が何年かに1度ぐらい大学教員から話を聞くのは良いことでしょうが、それだけでなく、こういう支援学校でも宇宙の話を、というのは意義があるなあと思いました。
中学部には40名強の生徒がいますが、そのうちあまり支援を必要としない子どもたち15名の前で、ベガやアルタイルについて話してきました。たなばたって、中国の天女伝説のような牛郎織女の話や織姫彦星の話や、さらに日本の棚機つ女に中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)の話など、それはそれは興味深いのです。ですけれど、「僕は豆腐屋だから豆腐しか作れない」ので、アルタイルという星がいかに速く回っているか(何と9時間で1回転、太陽よりも大きいのに太陽よりも何十倍も短い周期!)、そしてどれだけ遠くにあるか(いまアルタイルで何かが起こってもその光が届くのは17年後)、そして暗い星はもっともっと遠くにあって宇宙はどれだけ広いのか、そして天文学がいかにそれを明らかにしたのか(赤外線で干渉計を用いて・・・とまでは説明できなかったけど)を熱弁してきました。熱意が通じたのか、「先生はどの星が一番好きですか」という質問も出ました!
さて私はNHK-FMの「きらクラ!」という番組を録音して聞いています。長岡天神からの阪急に乗ってそれを聞きつつ「スピノザの世界」という講談社の新書を読んでいたら、「南の島の大王は・・・ロマンチックな王様で・・・星のすべてが彼の夢」という歌が流れてきました。いつもなら、ひねくれ者の私は「なんで『ロマンチック』と星やねん?」と思うのですが、モーツァルトのフルート四重曲第1番K.285の第2主題がハメハメハだと言ったという2歳の女の子の話を聞きながらランパル・スターン・アッカルド・ロストロポービッチの4人の演奏にうっとりとしたのでありました。
そして風のすべてが彼の歌、星のすべてが彼の夢というのはスピノザの「エチカ」に書かれていることそのものではないだろうかと感心しました。さらに、その「きらクラ!」の次の話題は、の大分県の特別支援学校の校長先生による「記憶力が人並外れて鋭い中学部の生徒から、御誕生日おめでとうと言われた」という話題だったのでした。
かつてユングのシンクロニシティでもボース・アインシュタイン凝縮(粒子がぽつりぽつりと来ずに、かたまって来ること)でもないだろう、と書きましたが、凝縮が起こった7月8日でした。
向日が丘支援学校の先生からは、「ホントに宇宙の研究を楽しんでなさっているんだなあと、生徒にも良く伝わったと思います」と言っていただけました。ええ、宇宙はロマンチックです。
7月8日、向日が丘支援学校に七夕授業に行って来ました。京都府教育委員会との連携の取り組みでもあります。小中高の児童生徒が何年かに1度ぐらい大学教員から話を聞くのは良いことでしょうが、それだけでなく、こういう支援学校でも宇宙の話を、というのは意義があるなあと思いました。
中学部には40名強の生徒がいますが、そのうちあまり支援を必要としない子どもたち15名の前で、ベガやアルタイルについて話してきました。たなばたって、中国の天女伝説のような牛郎織女の話や織姫彦星の話や、さらに日本の棚機つ女に中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)の話など、それはそれは興味深いのです。ですけれど、「僕は豆腐屋だから豆腐しか作れない」ので、アルタイルという星がいかに速く回っているか(何と9時間で1回転、太陽よりも大きいのに太陽よりも何十倍も短い周期!)、そしてどれだけ遠くにあるか(いまアルタイルで何かが起こってもその光が届くのは17年後)、そして暗い星はもっともっと遠くにあって宇宙はどれだけ広いのか、そして天文学がいかにそれを明らかにしたのか(赤外線で干渉計を用いて・・・とまでは説明できなかったけど)を熱弁してきました。熱意が通じたのか、「先生はどの星が一番好きですか」という質問も出ました!
さて私はNHK-FMの「きらクラ!」という番組を録音して聞いています。長岡天神からの阪急に乗ってそれを聞きつつ「スピノザの世界」という講談社の新書を読んでいたら、「南の島の大王は・・・ロマンチックな王様で・・・星のすべてが彼の夢」という歌が流れてきました。いつもなら、ひねくれ者の私は「なんで『ロマンチック』と星やねん?」と思うのですが、モーツァルトのフルート四重曲第1番K.285の第2主題がハメハメハだと言ったという2歳の女の子の話を聞きながらランパル・スターン・アッカルド・ロストロポービッチの4人の演奏にうっとりとしたのでありました。
そして風のすべてが彼の歌、星のすべてが彼の夢というのはスピノザの「エチカ」に書かれていることそのものではないだろうかと感心しました。さらに、その「きらクラ!」の次の話題は、の大分県の特別支援学校の校長先生による「記憶力が人並外れて鋭い中学部の生徒から、御誕生日おめでとうと言われた」という話題だったのでした。
かつてユングのシンクロニシティでもボース・アインシュタイン凝縮(粒子がぽつりぽつりと来ずに、かたまって来ること)でもないだろう、と書きましたが、凝縮が起こった7月8日でした。
向日が丘支援学校の先生からは、「ホントに宇宙の研究を楽しんでなさっているんだなあと、生徒にも良く伝わったと思います」と言っていただけました。ええ、宇宙はロマンチックです。
2019年6月7日金曜日
花山天文台90周年と一般財団法人花山宇宙文化財団設立
こんにちは、広報・サイエンス担当の野上です。
せいめい望遠鏡のサイエンス観測は今年2月に開始され、現在着々と観測がなされています。そうは言ってもまだまだ観測開始直後の望遠鏡、いわばよちよち歩きの状態です。実際に観測をしてみないとわからなかった不具合の対処を含め、各種の調整とサイエンス観測を並行して進めています。どういう成果が上がってきているかは、またいずれ報告したいと思いますので、今しばらく楽しみにお待ち下さい。
さて、岡山天文台の運営のために予算の大半が削られた花山天文台は、1929年の設立です。そう、今年は設立90周年の年です。また、花山天文台の今後の運営を検討する任意団体として、元京大総長の尾池和夫氏を中心とした花山天文台の将来を考える会というのが
ありましたが、これを包摂するかたちで、今年4月1日より一般財団法人・花山宇宙文化財団が発足しました。香川県高松市に本社を置く、クレーンや高所作業車の世界的メーカーである株式会社タダノが会社設立100周年を迎え、その記念事業として毎年1000万円を10年間寄付していただけることになりました。
それをもとに、任意団体から一般財団法人となったわけです。
花山天文台90周年と一般財団法人・花山宇宙文化財団設立を合わせてお祝いしようということで、6月2日(日)に記念式典と講演会が行われました。そのお知らせはこちらhttps://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/education/90th/です。記念式典は京都大学大学院理学研究科附属天文台台長の一本さん(4月1日付けで柴田さんから交代しました)の挨拶、山極さん@京大総長、平島さん@京大理学研究科長、山下さん@京都府副知事、村上さん@京都市副市長、渡部さん@国立天文台副台長の各氏の祝辞と続き、多田野さん@株式会社タダノ代表取締役社長への感謝状の贈呈で終了しました。
その後の講演会は、柴田さん@京大理学研究科教授の「花山天文台の歴史と将来」、尾池さん@花山宇宙文化財団理事長・元京大総長・京都造形芸大学長の「花山天文台と京都盆地の自然」、多田野さんの「株式会社タダノと花山天文台」という内容でした。このイベントの参加者は152名にのぼり、非常に盛況のうちに幕を閉じました。記念式典後の記念写真を最後に付けておきます。
その後に行われた祝賀会は、尾池さんの開会の挨拶、山田さん@東亜天文学会会長と懸さん@国立天文台准教授の祝辞、久保田さん@花山天文台OB・大阪経済大学名誉教授の乾杯の挨拶があり、さらにその後、西村さん@NPO花山星空ネットワーク理事長と長谷川さん@京都コンピュータ学院学院長の祝辞、多田野さんと岡村さん@花山宇宙文化財団理事(多田野さんとは高校の同級生で、財団とタダノをつないでくれた方)の掛け合い漫才のような挨拶と続き、柴田さんの閉会の挨拶で終了しました。こちらの出席者は90名でした。
せいめい望遠鏡はもちろんですが、花山天文台も多くの皆様に支えられていることを実感する会でした。ご参加いただいた皆様、そして今回ご参加はいただけなくても、いろいろなところで応援をしてくださる皆様に、心よりの感謝を申し上げます。

話は変わりまして、今日(6月6日)ちょっと楽しいことがありましたのでご報告を。
今の時期は気候がよく、京大までの片道10kmちょっとを自転車で通勤することがあります。今日もそういう日で、帰りに四条にある珉珉で餃子や麻婆豆腐なんかをアテにビールを飲んで、気分良く自転車を押して帰ろうとしていました。すると、鴨川沿いで黄緑色の光に気が付きました。
しばらく見ていると明滅しており、ホタルと判明。鴨川でホタルって珍しいなあと思いながら近づくと、ぱっと飛んで私の自転車の前輪のスポークに止まり、また明滅を繰り返しました。ほっこりしながら歩いていると、もう一匹、ホタルが目に止まりました。これも近づくと、前輪のスポークに止まります。ホタル二匹とすご~くいい気分で長い道のりを歩いて帰ることができました。その時の鼻歌は、そうコレ!斉藤和義の「歩いて帰ろう」
帰り道 あかりがゆらり 蛍かな
雲間から 星空覗く 初蛍
鴨川を 歩き鼻歌 蛍かな
せいめい望遠鏡のサイエンス観測は今年2月に開始され、現在着々と観測がなされています。そうは言ってもまだまだ観測開始直後の望遠鏡、いわばよちよち歩きの状態です。実際に観測をしてみないとわからなかった不具合の対処を含め、各種の調整とサイエンス観測を並行して進めています。どういう成果が上がってきているかは、またいずれ報告したいと思いますので、今しばらく楽しみにお待ち下さい。
さて、岡山天文台の運営のために予算の大半が削られた花山天文台は、1929年の設立です。そう、今年は設立90周年の年です。また、花山天文台の今後の運営を検討する任意団体として、元京大総長の尾池和夫氏を中心とした花山天文台の将来を考える会というのが
ありましたが、これを包摂するかたちで、今年4月1日より一般財団法人・花山宇宙文化財団が発足しました。香川県高松市に本社を置く、クレーンや高所作業車の世界的メーカーである株式会社タダノが会社設立100周年を迎え、その記念事業として毎年1000万円を10年間寄付していただけることになりました。
それをもとに、任意団体から一般財団法人となったわけです。
花山天文台90周年と一般財団法人・花山宇宙文化財団設立を合わせてお祝いしようということで、6月2日(日)に記念式典と講演会が行われました。そのお知らせはこちらhttps://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/education/90th/です。記念式典は京都大学大学院理学研究科附属天文台台長の一本さん(4月1日付けで柴田さんから交代しました)の挨拶、山極さん@京大総長、平島さん@京大理学研究科長、山下さん@京都府副知事、村上さん@京都市副市長、渡部さん@国立天文台副台長の各氏の祝辞と続き、多田野さん@株式会社タダノ代表取締役社長への感謝状の贈呈で終了しました。
その後の講演会は、柴田さん@京大理学研究科教授の「花山天文台の歴史と将来」、尾池さん@花山宇宙文化財団理事長・元京大総長・京都造形芸大学長の「花山天文台と京都盆地の自然」、多田野さんの「株式会社タダノと花山天文台」という内容でした。このイベントの参加者は152名にのぼり、非常に盛況のうちに幕を閉じました。記念式典後の記念写真を最後に付けておきます。
その後に行われた祝賀会は、尾池さんの開会の挨拶、山田さん@東亜天文学会会長と懸さん@国立天文台准教授の祝辞、久保田さん@花山天文台OB・大阪経済大学名誉教授の乾杯の挨拶があり、さらにその後、西村さん@NPO花山星空ネットワーク理事長と長谷川さん@京都コンピュータ学院学院長の祝辞、多田野さんと岡村さん@花山宇宙文化財団理事(多田野さんとは高校の同級生で、財団とタダノをつないでくれた方)の掛け合い漫才のような挨拶と続き、柴田さんの閉会の挨拶で終了しました。こちらの出席者は90名でした。
せいめい望遠鏡はもちろんですが、花山天文台も多くの皆様に支えられていることを実感する会でした。ご参加いただいた皆様、そして今回ご参加はいただけなくても、いろいろなところで応援をしてくださる皆様に、心よりの感謝を申し上げます。

話は変わりまして、今日(6月6日)ちょっと楽しいことがありましたのでご報告を。
今の時期は気候がよく、京大までの片道10kmちょっとを自転車で通勤することがあります。今日もそういう日で、帰りに四条にある珉珉で餃子や麻婆豆腐なんかをアテにビールを飲んで、気分良く自転車を押して帰ろうとしていました。すると、鴨川沿いで黄緑色の光に気が付きました。
しばらく見ていると明滅しており、ホタルと判明。鴨川でホタルって珍しいなあと思いながら近づくと、ぱっと飛んで私の自転車の前輪のスポークに止まり、また明滅を繰り返しました。ほっこりしながら歩いていると、もう一匹、ホタルが目に止まりました。これも近づくと、前輪のスポークに止まります。ホタル二匹とすご~くいい気分で長い道のりを歩いて帰ることができました。その時の鼻歌は、そうコレ!斉藤和義の「歩いて帰ろう」
帰り道 あかりがゆらり 蛍かな
雲間から 星空覗く 初蛍
鴨川を 歩き鼻歌 蛍かな
登録:
投稿 (Atom)


