2019年11月29日金曜日

お役立ち情報 その3


光学など担当の岩室です。

 このシリーズも3回目になりましたが、ビニール傘の直し方、ケーブルの巻き方、に続いて3年ぶりのお役立ち情報です。今回は物干しスタンドの延命方法です。
皆さんのご家庭でも物干しスタンドと呼ばれるパラソル状の物干し台を使っているかと思いますが、強度の強いステンレスの骨組み構造に比べて、アーム部分はプラスチックで、だんだんと劣化して折れていきますよね。最後には腕がほとんど無くなって骨組み部分の処理に困ったりします。しかも、交換用アームはなぜか販売されていません(本体の売れ行きが落ちるからなのだと思いますが…)

 パラソル型の物干しスタンドとよく似たものとして、パラソルハンガーと呼ばれるものがあります。これには中央の軸が細いものと太いものの2種類があって、ここで使うのは太い方です。例えば、これです。持ち手のような部分が下部に突き出ているものであれば、多分どのパラソルハンガーでも使えると思います。実は、この商品、中央の軸部分の太さが物干しスタンドの接続部と同じ太さになっています。なので、中央の軸を引き抜けば物干しスタンドのアーム部分として使えるのです。手順は以下の通りです。



上左:アームが何本か折れた物干しハンガーです
上右:購入したパラソルハンガーです
中左:持ち手最下部の引っ掛け部を外します
中右:軸周辺の引き抜き防止用の爪に厚紙を挟んで爪が引っかからないようにします
下左:引きぬいて部品を並べたところです
下右:新しいアームを物干しスタンドに付けたところです

 腕が幾つか無くなったアームは、外置きの更にボロボロの物干しスタンドのアームと交換して、外置き用として使います。この方法で、最終的には全てのアームが風化して折れるまで使い切ります(外置きはプラスチックの劣化が早いので2年程度で全て折れます)
我が家はこの方法で物干しスタンドのアームを5回程度交換しており、同じ物干しスタンドの骨組みを10年以上延々と使い続けています。その場合問題となるのがスタンド下部の脚の付け根部分で、ここばかりは交換品になりそうなものは見たことがありません。上写真最後のコマをよく見れば、3本の内の1本の脚の付け根が結束バンドで補強されていることがわかります。この脚の付け根は既に割れていてかなりガタの来ている状態です(外置きのものはもっとひどい状況ですが)

 物干しスタンドなんて安いものなので、パラソルハンガー2個分程度の値段で十分買えるのですが、使える部分を捨てちゃうのは勿体無いですよね。私は結構貧乏症で、通常ならすぐに捨てるようなものでも使える可能性がありそうであれば残し、部分的に使えそうであれば解体して使える部分を残します。
逆に、使えないと思うものであればバンバン捨てるます。使えるか使えないかの判断が悪ければ、ゴミ屋敷の主人になりかねない素質があるので、周りの人は結構注意が必要かもしれません…

2019年11月19日火曜日

マルチメッセンジャー天文学事始:その後の重力波

 201941日から、米国のアドバンスド・ライゴ(advanced LIGO)とヨーロッパのアドバンスド・バーゴ(advanced VIRGO)等が連続観測を開始し(O3ランという)、10月はメンテナンスでお休みだったが(49月をO3a11月からをO3bと呼ぶ)、この間の様子を少し記そうと思う。

我々が最初に受けたアラートは、S190408anというイベントであった(48日世界時に検出)。これは連星ブラックホールで、距離は1473Mpc(これは光度距離で、新聞や雑誌で普通に使う言葉で言えば、33億光年に対応)というものであった。その後、ぽつぽつアラートが出たが、ほとんどは連星ブラックホールであった。10月までのアラートの統計をとってみたところ、連星ブラックホールからの重力波は、1週間に1回程度の頻度で発生している。最初の重力波検出(150914)では連星ブラックホールということで大変オドロイタのであるが、今や日常茶飯事になってしまった。150914では太陽の30倍程度の質量のブラックホールの連星ということで、これにも驚いたが、これらのイベントの多くもそのような重いブラックホールで、その起源が気になるところである。また、こういった系からは強い重力波が放出されるため、多くのイベントは遠くて、33億光年というのもびっくりするほど遠いものではない。現在これを書いているのは11月だが、連星ブラックホールというアラートが来ても、「ああ、またか」という感じで、昔の興奮はどこに行ったのか、と思ってしまう。連星ブラックホールの場合は、合体しても電磁波を出す積極的な要因が見出せず、また、あっても非常に弱いと予想される。しかも何十億光年も離れているとみかけの明るさは絶望的な暗さになると予想され、我々の望遠鏡では(すばるは別かもしれないがそれでも非常に厳しいであろう)、とても検出は難しい(検出が困難なのと他の変動天体との峻別が困難)ので、早い時期から諦めモードになった。連星ブラックホール出現の報には、「ああまた出たか。今回もスルー」という立場を取らざるを得ない。毎週何も見えないであろう天体を一所懸命に探すのはあまりに非効率的である。

そこで、連星中性子星の合体や、中性子星とブラックホールの連星の合体とされる重力波に集中することにした。これらは中性子星があるので、電磁波で輝くと予想されるからである。実際、170817では、電磁波が検出され、理論モデルとの比較でいろいろな知見が得られた。これも10月までの統計で見ると、年間に数回程度の頻度が見込まれる。また、連星の片一方の星の質量が太陽質量の3-5倍と推定される場合には、(ブラックホールの最小質量と中性子星の最大質量の間という意味で)mass gap(質量のギャップ)と呼ばれるケースに分類され、これも興味深いケースなので、こういうイベントが出ると張り切って観測を実施することになる。

201988日(世界時)には、久々に連星中性子星の可能性が高いアラートが出た。可能性としては40%程度だったのでやや微妙ではあるが、日本では午前中だったので、朝からJ-GEM内では盛り上がり、今夜は観測だ!と張り切っていた。が、夕方になる前にこのアラートは撤回されてしまった。まあ観測前だったので被害(?)がなかったということで良しとするかという感じであった。ところが822日(世界時、日本時では午前10時頃)には、ナント確率ほぼ100%の連星中性子星イベントが報じられた。しかもこれは近くて、170817の再来か!と、また興奮状態に陥った。しかし、2時間後には撤回された。。。829日にはmass gapイベントが出たが、これは位置不定性が大きく、なんか変だなと思っていたら、撤回された。という感じで、気のせいか(いや、多分統計を取ると気のせいではないと思うが)、連星中性子星とか中性子星とブラックホール連星、mass gapのイベントは、撤回されるものが多いと思う。一体何が原因なのかよくわからないが。と、いう感じで、今のところ、電磁波対応天体発見には至っていない。国際研究会でも何の報告もないので、世界中誰もその後電磁波をとらえたイベントはなさそうである。

20191110日に、バースト型と分類されるアラートが来た。これは初めてみるイベントで、皆さんびっくりした。バーストに分類されるのは重力波の波形モデルを介さずに検出されたものであるが、連星系ではないだろうから、多分超新星であろうということで、初の超新星検出か!と大騒ぎになった。超新星が起源だとすると、もともと重力波は弱いので、近傍宇宙で発生したことになり、J-GEMでは距離は数十kpc程度内だろうという話になった。数十kpcというのは、お隣の銀河とよく称されるアンドロメダ銀河(M31)よりもずっと近く(M31600kpcの距離にある)、我々の銀河のまわりを回っている、大マゼラン、小マゼラン銀河程度ということである。超新星1987Aみたいのが出るかもしれない!ということでわくわくした。ただ、南天が主な領域なので、日本から観測可能な領域はわずかであった。近傍銀河のカタログを元に北天の可能性のある銀河は観測してみたが、特に何もない。南天は、IRSFとかB&CMOAIIといったJ-GEM連合の望遠鏡が活躍できる。一方で、このような近距離で超新星が爆発したら、南半球の人なら目でも見えるかもしれない。そういった報は何もなくて、皆で不審に思っていた。しかし、超新星爆破で重力波が到来しても、電磁波で輝くまでには時間がかり、1-2日は遅れる可能性もあるので、もうしばらく様子を見ることにした。やがて、大マゼラン銀河で新星らしきものが出現という報があったので、これをMOAIIB&C望遠鏡で観測したところ確かに増光天体が見つかった。しかし、これはその後他の天文台でスペクトルが取られ、超新星ではないことがわかった。残念。

ところで、この距離で超新星爆発が起これば、時間差がさほどなくニュートリが出ると予想されるので、スーパーカミオカンデ(SK)でニュートリノ検出があったのかどうか、J-GEM内で話題になった。大マゼラン銀河中での超新星1987Aでは、カミオカンデでニュートリノを検出できたのだから、SKなら確実にニュートリノを検出できるはずである。しかし、残念ながら我々はSKとホットラインがなく、また緘口令がひかれているのかもと疑ったりしていた。1114日にSKを運用している宇宙線研究所に行く用事があったので、同研究所のSKには直接携わってない知り合いに聞いてみたら、あっさり「何も検出されてない」との返事。やはりどうも怪しいなあ、と思っているうちに1115日に撤回。うーん、なんて人騒がせな、、、もう少し早く撤回して欲しかったなあ。
と、いう日々が続いている。

     太田記

2019年10月18日金曜日

「それでも」私はガリレオ!

 リーダの長田です。

 京都新聞の第1面に、「星を見つめて 京大花山天文台から」というコラムが今年5月1日から1年間載っています。私も執筆に少しだけ協力し、10月下旬からは、いよいよせいめい望遠鏡に関する5回があります。その第1回、テクノロジーが宇宙観を変えた例として、「地球は動いている」から始めて、ガリレオが天体望遠鏡で見た金星や木星の姿がコペルニクス転回をもたらしたとするのは、良い書き出しかと思うのですが、ここ、「『それでも』地球は動いている」とは書きたくなかったのでした。

 理不尽な宗教裁判の中、信念を護ってこの言葉をぼそりとつぶやく孤高の科学者ガリレオというイメージは一般受けするものかも知れません。しかし、田中一郎「ガリレオ裁判――400年後の真実」によると、おそらく歴史の真実ではない、そもそもこの言葉は1633年当時の資料には全く出て来ず、18世紀のヨーロッパの人々の願望を反映した創作のようです。(ガリレオ裁判とは、正しくは「異端審問」と言うものであり、近代的手続の法概念に言う「裁判」ではないのだ、ということも初めて知りました。)ただ、日頃「地球は動いている」とガリレオが言っていたことは、間違いないでしょう。

 理学部や工学部だけでない全学共通講義の「宇宙科学入門」でガリレオの話をすると、必ず東野圭吾原作のテレビドラマ「ガリレオ」についてレポートに書く学生がいました。

 さて、8月下旬に、インドネシアのバンドン工科大学に行きました。西チモール地域の南緯10度 標高1300mティマウ山に建設中の3.8m望遠鏡に、赤外線を観測する機能を持たせることがいかに有意義か、「赤外線天文学」の話をしてきました。その時の学生の1人が、長田はガリレオに似ていると言ってくれたそうです。え、私があの偉大なるガリレオ・ガリレイに?と聞き返すと、いや、インドネシアでは日本のテレビドラマもなかなか良く見られていて、「ガリレオ」で帝都大学理工学部物理学科准教授を演ずる福山雅治さんも人気だとのことでした!

 岡田育さんという方の「ローラと新垣結衣が同じに見える異文化圏の目」(読売新聞 大手小町 編集部のサイト)を4月に読んだことは思い出しつつも、単に日本のキョージュと言ってもそれだけで同じに見えるわけではないだろうと思う私なのでありました。


 「暗黒の中世」(これもまた後世のヨーロッパ人の創作かも知れませんが)をイスラムの地で生き延びていた天文学、21世紀は、世界最大のイスラムの人口をかかえるインドネシアでも花開いてほしいと思います

[付録] 「太陽と似た恒星の周りを公転する系外惑星の発見に対して」2019年のノーベル物理学賞が授与されました。2015年12月18日のプロマネ栗田さんのブログ「マイヨール博士の言葉」をどうぞ御参照あれ。





2019年10月7日月曜日

初めての岡山天文台特別公開

こんにちは、広報・サイエンス担当の野上です。

 105()に岡山天文台初の特別公開が行われました。京都大学が持つ他の天文台、すなわち花山天文台と飛騨天文台の方はこれまでにもやってきていました。花山天文台の方は1999年に天文台創立70周年記念事業の一環で始まったので20年の歴史があり、飛騨天文台ではその次の年、2000年に始まりました。岡山天文台では今年220日にせいめい望遠鏡完成記念式典を行なってから、2つ目の一般の方への公式な公開行事となりました。

この岡山天文台特別公開の告知ページはこちらでした。ここにある通りで、公開時間は9時半から16時半、参加費無料、申込不要、定員なし、どなたでも参加可能、天文台まで自家用車で来てもらうこともできますし、JR鴨方駅から無料の送迎バスで来ていただくこともできます(9時ちょうどから15時ちょうどまで、途中13時ちょうど発のみ休止で1時間おきに発車)というものでした。内容は、せいめい望遠鏡ドーム内での見学+スタッフによるリレー解説、せいめい望遠鏡ドーム棟1階でのポスターパネル展示・解説、国立天文台ハワイ観測所岡山分室の188cm望遠鏡ドーム内での講演の3本立てでした。

リレー解説はこのブログの執筆者の一人の長田さんと私、岡山天文台の木野さんが30分ずつ交代でせいめい望遠鏡の解説をしました。せいめい望遠鏡の歴史、新技術、科学的な狙いなどの話をしましたが、メインは望遠鏡を実際に動かして見せること。せいめい望遠鏡は縦横高さが9m弱くらいですが、この大きさのものが動くスピードとしてはとても速く、いつも歓声が上がっていました。このスピードは世界的に見ても同サイズ以上の望遠鏡の2倍以上はあり、どの方向にも1分以内に望遠鏡を向けることができます。せいめい望遠鏡はこれを活かして、非常に変化の速い爆発現象の、まだ誰も見たことのない最初期の状況を観測しようとしています。

188cm望遠鏡ドーム内での講演は、11時から柴田さんによる「せいめい望遠鏡の目指すサイエンス:天体爆発現象とスーパーフレア」、13時から東京工業大学の佐藤文衛准教授による「188cm望遠鏡とHIDESで見つける太陽系外惑星」+東京大学の川内紀代恵研究員による「188cm望遠鏡の観測装置マスカットで迫る太陽系外惑星の特徴」、1445分から私が話をした子ども向け講演「せいめい望遠鏡のココがすごい!」でした。
188cm望遠鏡ドーム内で、望遠鏡の真下に椅子を出して講演を行なうスタイルは国立天文台岡山天体物理観測所時代からのもので、これまで通り50脚の椅子を出していたら、最初の講演で立ち見が出るくらいにお客様にきてもらったので、急遽ほかから20脚ほど持ってきました。
私の話はせいめい望遠鏡リレー解説で話した内容を噛み砕いたものにしたつもりでしたが、イマイチ子どもたちの反応は薄かったような。。。
この中で、「ブラックホールってどんな天体?」という質問への岡山天文博物館こども天文クラブのクラブ員の方の回答で、そのレベルの高さに驚かされるようなこともありました。

せいめい望遠鏡ドーム棟1階でのポスターパネルでは、せいめい望遠鏡の仕組みや実際にどういう観測がなされているか、また、花山天文台や飛騨天文台の紹介などが、京都大学の多くのスタッフによりなされていました。場所が狭い割に多くのポスターがあり、参加者の方にはなかなかゆっくり解説を聞いていただくことやポスターを見ていただくことが難しかったかもしれません。これは反省ですね。これらの解説、講演、展示以外でも、受付、参加者誘導、鴨方駅での案内、テント設営などなどで、当日スタッフだけで合計20名以上となりました。うち半分くらいは京都と飛騨からの参加でした。
 
さて来場者の方ですが、正確なところは把握が難しかったものの、400名以上は来ていただけたようです。中には京都でのイベントによく来られている方の顔もありました。岡山天文台特別公開は初めてで、どれくらいの参加者があるか不安もあったのですが、当日が好天に恵まれたこと、浅口市教育委員会や岡山天文博物館でも広報をしてもらったこともあり、予想以上の参加者だったと思います。今回の反省点も踏まえて、また来年以降も継続して行なっていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。




たくさんの方にご来場いただきました






2019年9月20日金曜日

ランニングと43歳の体の変化

 プロマネの栗田です。

 GWからランニングを始め、めずらしく4ケ月継続しているのでこの間に生じた体の変化をレポートします。現在月間100km強を走っていて、一方18歳でラグビーを辞めてから草野球程度しか運動していないので、運動量の変化は激しいものがありました。ラグビー部でも持久力が無いほうで走り込みの練習が大嫌いでした。1500mの持久走も6分程度だったと思います。さて、さっそく体の変化についてみてみましょう。

・体重が減る
まずは何と言ってもこれが顕著です。およそ最初の2か月で4.5kg減りました。その後の2か月で1.5kg減った感じです。脂肪の熱量はおよそ10kcal/gだそうです。僕の場合10km走るとおよそ600kcal消費する(60g痩せる)ので、これまで400km走って24,000kcal消費したことになります。食事量は以前とほとんど変わっていないのでこの間に2.4kg脂肪を燃やしたことになります(京都から東京まで走ってたった2.4㎏かい!)。これは実際に減った6kgと合わないのですが、それは後で考察します。ちなみに面白いことに運動による消費カロリーは走るスピードよりも走行距離でほぼ決まります。痩せるためだけならつらい思いをして走るより歩けばいいということですね。

・瞬間風速的に体重が減る
走ると汗をかきます。吐く息からも水蒸気として出ていくでしょう。夏に10kmほど走ると2kg程度体重が減ります。これはほぼすべて脱水と言って過言ではありません。さすがに直後に2リットルの水を飲むことはできません。経験的には数日かけて元に戻ります。言い換えるとほぼ毎日走っていると1・2kg脱水で減量した状態になります。これから涼しくなり汗をかかなくなるので体重が1kg程度増えるのではと思います。

・汗をかきやすくなる
40台のオッサンの汗の話をするのも恐縮ですが、(さわやかな)汗をかきやすくなりました。これは夏場に走ったせいで汗腺が活発になったのではないかと思います。おそらく熱中症にもなりにくい体質になったと思います。ちなみに汗には実際に無味無臭なさわやかな汗とそうではない汗があり、運動による汗は体温調節のためのさわやかな汗だったりします。詳しくは以下を参考に。
https://www.kao.co.jp/8x4/lab/article02/

・筋肉が増える
使っていない筋肉を使いだしたので当たり前です。最初の2か月程度はふくらはぎが疲れてました。最近は少し長い距離を走るようになり、太ももが筋肉痛になりました。走るスピードや距離(時間)で使う筋肉が違うようです。これにより基礎代謝が増えて減量を手伝ったと思います。

・姿勢が少し良くなる
もともと猫背気味なのですが、効率よく走るには胸を張って両腕を後方で振る感じになります。これが結構背筋を使います。普段から意識するようになり、姿勢が良くなりました。しかし気が緩むと猫背になります。。

・肩コリがなくなる
走る際は腕を振ります。また、肩を張って走るよりリラックスしてた方が良いそうです。そのおかげで肩がコルことはなくなりました。

・安静時の心拍数が下がる
安静時の心拍数は80近かったのですが65くらいまで下がりました。肺の細胞、心臓のポンプ、毛細血管が強化されたのだと思います。

・運動が苦にならなくなる
これは体の変化というよりメンタル部分ですね。往復のコースを走りだして途中で挫折すると数キロ歩いて帰ることになります。おかげで小一時間歩くことは苦にならなくなりました。あと、そもそも持久力が無かったので走ることが嫌いだったので、ランニングする人のメンタルを全く理解できませんでした。例えば、走ってる最中は苦痛で暇じゃないのかな、とか。走ってみるとやっぱり苦痛で暇なのですが、耐性がついた気がします。

 以上たかだか4か月のランニングで起きた体の変化を報告しました。まぁ、正確には最低1年は続けないとわからないですね。そして1年後にはもっと大きな変化が表れているのではないかと思います。で、今回気づいた変化は全てポジティブなものでしたが、きっとネガティブなものもあるはずです。なんと言ってもその第一候補がケガですね。あと交通事故などにも気を付けなくてはいけませんね。




2019年9月19日木曜日

第一回せいめいユーザーズミーティング

 2019年8月7日、記念すべき第一回せいめいユーザーズミーティングが京大構内で開催された。せいめいユーザーズミーティングというのは、せいめい望遠鏡のユーザーが一堂に会して、その研究成果や途中経過の発表、また、運用・将来計画などを議論する場である。今年は2月末から共同利用観測や京大観測時間が開始され、6月半ばまで観測運用されてきた。その後は望遠鏡・装置などのエンジニアリングが行われ、8月1日からまた観測が始まったタイミングでの開催である。既に半年程度の実績がある状態での開催というわけである。
 この業界では、国立天文台岡山天体物理観測所のユーザーズミーティング(以下UM)が、年1回の頻度で開催されてきたが、その後継という位置づけとなっている。(なお、8月8日には関連する光赤外の天文台による連携の事業や、大学天文台の運用状況などを報告・議論する会が開催された。)
 せいめいUMでは、最初に2019A(2019前期2月から6月)の共同利用総括、せいめい小委員会報告、望遠鏡、ドーム、観測装置の状況や今後の計画などの報告があり、質疑が行われた。午後からは、これまでにせいめい望遠鏡で得られた科学的成果の報告があった。さすがにまだ観測開始半年で、しかも、いろいろと初期不良もあったので、思惑通りには行かない部分もあるが、それでも8つもの初期成果(や計画)などが報告された。なかでも、明るい天体の観測では、既に面白い結果も出ており、この秋の学会で発表するとのことで、心強い感じがした。
 その後、将来計画の議論の場となり、ここ1-3年程度の期間で開発中の観測装置の現状が報告された。開発中の観測装置としては、近赤外線偏光撮像装置、多色同時撮像カメラ、系外惑星直接撮像装置、近赤外相対測光分光器、可視高分散分光器、高速測光分光器と沢山のラインナップがあった。また、装置開発計画の紹介もあった。
 ここで全体をまとめての議論が行われた。運用面でのあり方に関する要望や議論、将来に向けてどんな要求があるのか、それをどう準備をするのか等々、話題は多岐にわたった。項目によっては色々な意見や見方が噴出し、結局終了予定時刻を20分近くオーバーすることになった。
最後はミキシングセッション(懇親会)を生協で行い(上記事情で30分短縮になってしまったが)、忌憚のない意見交換が活発に行われた。
 こういった議論は、今後、目標とする科学成果をより一層挙げていくために、望遠鏡や装置等といったハード、観測システム・制御等のソフト、さらに、望遠鏡運用の方針・方法等の改善に結びつく非常に重要な機会となる。来年度も開催予定であるが、来年は、酷暑の京都を避けたい気もする。が、日本中どこも暑いなかなぁ。

太田 2019月8月7日


会場の様子






2019年8月23日金曜日

子供教育論

 光学など担当の岩室です。

 今回は教育関係の話です。あくまで私個人の持論ですので、
教育関係者の方は適当に読み飛ばして下さい。

 最近、幼児向けの英語教育とか小学校低学年の英会話とかいろいろ行われていますが、大半の人はその時はある程度伸びてもいずれ忘れちゃいますよね。なかなか日常的に使える環境でないと、語学力は維持することが難しいと思います。その点、必ず継続して必要になるのが算数です。

 算数の勉強は幼稚園では数字の読み書き程度で、普通に行けば小学校1年生からのスタートになります。しかし、ちゃんと面倒を見れば、通常の教育課程よりも誰でも3年先行して習得できる能力があると私は考えています。即ち、

・小学校入学までに足し算引き算と九九まで終了
・小学校低学年で小学校の算数を終了
・小学校卒業までに中学の数学を終了
・中学校卒業までに高校の数学を終了

です。下に行けば行くほど難易度は上がりますが、3年分の貯金があれば何とか最後まである程度の貯金を維持した状態で進むことができます。このやり方の利点は、

・自分だけ算数を先行させていることで他の教科に余裕ができる
・中学や高校の入試の際に他のやり方で解くことが可能になる
 (つるかめ算を連立方程式で解くなど)
・大学受験のための数学を数年かけて準備できる

で、欠点は、

・塾に行くと先行カリキュラムが破綻するので行けない
・学校での算数の授業時間が無駄になる
 (独自カリキュラムで内職していれば別ですが...)

です。このやり方で最も重要なのは、一番初めの小学校入学までの部分で、ここで3年の貯金を作っておかないと、その後で挽回するのはかなり大変です。というわけで、私は子供の教育について聞かれた場合は、6歳までは最優先で算数の面倒をみるよう言っています。これは私自身の経験に基づくもので、私の長男と次男
にも上記の方針で教育したところ、一応成功しましたのでそれほど無茶な話ではないと思います。

 現学年での成績に直結しない教育なので、学習塾では無理なやり方かとは思いますが、ネット上で AI 教師による塾が開校できれば可能でしょうね。私も隠居したら AI 塾開校の可能性を考えてみたいと思います。

 ところで、初めの話題に戻りますが、子供向け英会話を有効に持続させて伸ばすためには、アニメ放送を英語化するのもありかなと思います(ものによっては日本語でないと面白さが半減するものも多いかと思いますが)。ジブリ映画なんかはストーリもわかりやすいので、英語教育にいいんじゃないでしょうか。