2013年5月27日月曜日

インスタントラーメン発明記念館


こんにちはプロマネの栗田です。

先日子供を連れて池田市にあるインスタントラーメン発明記念館に行ってきました。子供のお気に入りスポットで、これで4回目です。。4回目ともなると正直もう見どころがなくなってきてしまうものです。そうなるとほとんどの人が通り過ぎるような展示にも目を凝らしてしまいます。しかし、あるものです。お宝展示が。それが以下の写真にある金言です(「設備」と「考えよ」の間には「を」が入ります)。

カップラーメンのカップは梱包、調理器具と食器の3役をすべてこなすという点ですごい発明とのこと。なるほど、確かに言われてみれば、袋麺では鍋とドンブリが別途必要だ(学生の頃はドンブリに麺と水を入れて電子レンジで沸騰させて食べてましたが。。)。ともかく日清の創業者である安藤百福さんは相当なアイデアマンで、世界中に普及したカップラーメンの原型を作ったというのは本当にすばらしいと思いました。

で、その安藤さんの開発への姿勢を表現するのがこの金言です。このような観点から開発をスタートすればきっとすばらしい望遠鏡や観測装置が出来上がると思いました。実際の作業をしていくとついつい最初の目標を忘れがちです。初心に帰ることができた週末でした。
 
 
 
 


2013年5月20日月曜日

10mの曲率

鏡製作担当の高橋です。

私も、先月末の宇宙・天文光学EXPOに行って参りました。
展示場では主に完成したセグメントミラーの横に立って説明をしていたのですが、今回は来場者の方の感想の中から2つ面白いものをご紹介します。

その1: 固いんだ。。

 どうも、研磨したクリアセラムは柔らかそうに思えるらしいのです。
 曰く、「ところてんのように見えた」そうで、触って見て 固いのに驚かれたようです。我々も、セグメントが研削加工時に 変形する様子を「こんにゃくのように」などと例えますが、これは あくまで大げさな比喩。実際の変形量は数kgfの力に対してせいぜい 数um。固いと言って差し支えないと思います。実際はどう見えるのか?
 また、見て頂く機会があればいいなと思います。

その2: 平面鏡ですか?

 もちろん凹面鏡です。が、鏡表面の曲率はおよそ10m。
 1m四方での凹み量はおよそ10数ミリ。かなり斜め横から見ないと 平面に見えてしまうのは致し方ありません。鏡の形状を測定する CGH干渉計は、この曲率に合わせて鏡面から10m上のやぐらに設置 されています。写真は干渉計がある位置から加工機を見下ろしたもので、直径1.3mある銀色の濃い円盤がこの程度に見える高さです。
 こんなに離れているのに数十nmの精度で鏡の形状が測れるなんて、 CGH干渉計ってすごい! 、、と、話がそれてしまいました。
 
会場では、多くの皆様に好意的なご意見を頂き、やる気を新たにすることが出来ました。
準備は大変でしたが、たまにはこういうイベントも良いなと思いました。

では。




2013年5月14日火曜日

宇宙・天文光学Expo


こんにちは、観測装置担当の松尾です。
みなさま、いかがお過ごしですか?
5月なのに京都は31度を記録しました。

さて、今週お届けする活動報告は、宇宙天文光学Expoです。4/23から4/25までの三日間、パシフィコ横浜という会場で開催されました。Expo(エキスポ)は、Expositionの略で博覧会という意味です。タイトルの通り、「宇宙開発や天文観測で用いられる光学技術」の博覧会です。しかし、そんなのに誰が参加するのだろうと思ってしまいますが、民・官・学、そして天文好きの一般の方まで様々な方が参加されていました。出展数は有に100を超え、参加者数は述べ12000人にもなりました。

私たちは、もちろん京都3.8m望遠鏡の新技術の紹介を目的に展示しました。展示物は、1. 支持機構の上に載せた主鏡、2. 主鏡を計測するセンサ、3. 望遠鏡に搭載する補償光学装置です。1mを越す大きな鏡を展示しているところはそうそうないので、すぐに目を引く存在となり、かなりの方に注目してもらいました。また、私たちの開発の中身に興味を持ってくださる方も数多くいて、技術協力にも発展しつつあり、嬉しい限りです。とても大変でしたが、このように大成功を収めることができました。私たちの物作りが産業の種として、将来芽を出すことを願って、今週のブログを終わります。