2018年2月7日水曜日

雪露天

惑星観測装置担当の山本です。

 なんだか毎回同じ様な枕詞になってしまっているのですが、126日掲載予定であった本記事では「2018128/29日」のお話をさせていただきます。ある意味、前回の記事の続篇です。

 おさらい:25年来の友人の結婚式があり、そこで友人代表スピーチをいたしました、と言うお話を前回記事にさせていただきました。結婚式に参加した友人というのは、小学生からの友人が4名と、高校生からの友人が2名、という内訳で、小学生からの4人のうち私を含めた3名は、私が帰省すると晩ご飯に誘ってくれたり大晦日には集まって鍋を囲みながら年を越したり、と成年してからも太い付き合いを続けてこられた面々です。それぞれまったく違った人生を歩んでいますので、夢を語りあい苦楽を共にしてきた、と言うわけではないのですが、特に理由が無くても一緒にいて当然、というある種家族のような関係ではありました。

 さきほどより、25年来だ家族だ、などと自慢げ(?)に言っているのですが、実はこれまで泊まりがけの旅行というのをやったこともありません。成人した十数年以上前から、どっか行きたいね、と言う話は出ても、先ほど上げたように毎年年越しで集まっていますし、いつか行けるだろうという慢心からか、この歳までズルズルときてしまいました。たしかにこれから先しばらくは、いきなりメンバーが欠けると言う事も考えにくいところではありますし、それぞれ業種が違うメンバーの日程を合わせる面倒などを考えると、ついついその場の議題になるだけで具体化されずに後回しになっていました。

 とはいえ、今回友人が結婚した、と言う事で、今後は当然彼の家庭の事情が優先されるでしょうし、この先子供などが生まれたらさらに我々との都合を合わせることが難しくなることが簡単に予測できます。ということでいよいよメンバーも気持ちを入れ替え、旅行を具体化させることになりました。旅行の話が出る度に、今回結婚した友人が以前より「(  )と行った雪の露天温泉をおまえらにも見せてやりたい」という話をしており、丁度時期的にも都合が良く、それぞれの繁忙期にかかっていなかったので、実現の運びとなりました。目的地は奥飛騨の平湯温泉です。

 日程と目的地が決まった後は、交通手段や観光ルートなどを決めていきました。レンタカーにするのか冬用タイヤを買うのか、高山へ寄るのか白川郷を経由するのか等、各種検討をレポートにまとめて回覧するなど、普段の仕事より気合いが入っているかも知れないような、そんな3ヶ月弱の計画検討を経て、メンバーの中の1人は、何かイベントがある度に肩を脱臼したりインフルエンザにかかったりするので、励まし、注意し合いながら、ようやく当日を迎えられました。

 当日は関東を大雪が直撃した週でしたし、メンバーの住む地元にも雪が降る様ななかなかの悪条件ではありました。雪の遅延は考慮に入れた旅程だったのですが、それとは無関係に人身事故が起きて私とメンバーの合流が遅れたものの、それ以降は事前検討の甲斐か、ほぼ予定通りに旅程をこなせ、遅延なく宿にチェックインすることができました。

 宿の離れには予約制の貸切露天というものがあり、最低限の灯りと脱衣のための小屋があるだけで、あとは雪と空と山が見えるのみ、という大変風流な場所でした。とはいえあまりにも暗かったので、雪以外の闇が道なのか岩なのか湯なのか分からず、「本当にお湯があるのか?」と思った友人が浴衣のまま様子を見に行ったところ闇夜に空いた湯面に吞まれ消えていったものの、その後もう少しマシな照明のスイッチのありかを見つけ、我々は無事にお湯につかることが出来ました。


貸切露天の様子。灯りはこの照明と月明かりのみ。

旅行レポではないので、高山で買った地酒を楽しんだ話や、早朝に起きて雪の大露天風呂で夜明けを迎えたことなどは置いておいて、これくらいで旅のお話はお開きですが、いくつかのアクシデントはあったものの、基本的には無事に、楽しく旅を終えることが出来ました。予測の付かないこと、予測通りのこと、色々ありますが、目的を見失わず、これからも行きたいものです。きちんと落ちたか落ちていないかも良く分かりませんが、最後までお付き合い下さってありがとうございました。

それでは!




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