2020年4月13日月曜日

コロナ II(オンライン講義@京大)


サイエンス担当の野上です。

前回の栗田さんの記事に続き、今はやっぱりこれを取り上げざるを得ない、ということでコロナウイルスです。本当なら、「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」から入りたかったのですが、おめでたい感じには全くならない新年度開始です。新型コロナウイルスに感染しないこと、あるいは自覚症状がなくても感染している+ウイルスをばらまく可能性というのを考えると、不要不急の外出はしない、そしてなるべく他人と会わない、ということが一番の基本になります。

じゃあ、大学としてはどうするか?となると、講義と会議はできる限りオンラインで、ということになります。これなかなか大変ですね。

たぶん多くの大学でもそうだと思いますが、今現在(この原稿を書いているのは2020413()午前)で、京大でもどうやって実施するのかてんやわんやです。

オンライン会議は結構行われているので問題なさそうに思われるかもしれませんが、なにせ京大だけで1学年3000人くらいいて、講義が始まる時間あたりに接続が殺到するわけです。オンライン会議システムそのものや京大のネットワークが大丈夫なのか?というのは、検討は十分にしてみても、実際にやってみないとわからないところもあります。もとからパワーポイントなどのプレゼンアプリを使って講義をしている場合は、それを参加者全員のPCの画面に表示させるようにして講義ができるかもしれません(それでも多分、学生の反応が直接見えないので一方的な説明になりがち)が、黒板に板書しながらの説明の場合はどうするのか?予備校のネット講義のように専門のカメラマンが付くわけではないので、カメラは固定です。黒板のどの範囲は映るか、参加者のPC上で読める大きさや線の太さの字になっているか、声がちゃんと聞こえてるのかとか、これまでとは違うところに気を使わないといけません。学生からの質問は受けられるのか、レポートの提出はどうするのか(京大はこれまでレポートは紙で出させるのが普通で、ネット上で集めるシステムをほとんどの教員が使ったことがなかった、という「遅れた」大学であることが判明!)、試験はどうするか、そもそも実習・実験はどうする?等々、検討事項や懸念事項はたくさんあります。

それでもともかく、講義ができるよう努力中です。もちろん実行しながら改善を図ることになります。そして、京大全体としての対応も様々な状況で今日にも変わるかもしれず、用意してきたオンライン講義のやり方をゴロっと変えないといけない状況も考えられます。もし京大生がこれを読まれていたら、講義が始まらんけどセンセもただサボってるわけじゃなく頑張ったはるんやな、と思ってもらえれば幸いです。

では皆さん、手洗いうがいをしっかりして元気に過ごしていきましょう!

今回は動画でピコ太郎のPPAP-2020を。



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