プロマネの栗田です。
先日、京都国立博物館に行ってきました。前庭で久しぶりにロダンの「考える人」を観ました。最初に「考える人」に会ったのは中学生のころで、静岡県立美術館でした。Wikipediaによると、こちらは死後の鋳造で京都国立博物館のものはオリジナルのひとつだそうです。
芸術には疎い僕ですが、「考える人」をみるといつもつくづく「よーく考えてるなぁ」と想います。で、高校生の時になぜそう見えるか僕なりに「考えた」結果たどり着いた答えがあの右ひじの置き場所です。記憶を辿って「考える人」のポーズを実践してみると右ひじは右ひざの上に来てしまいます。どうしても右ひじは左ひざの上に自然と来ません。やってみるとわかるのですが、かなり窮屈です。
「考える人」はこどもでも「よーく考えている人」に見えます。また不思議なことに悩んでいるようには見えません。これは僕の妄想なのですが、ロダンの凄いところはこういう体の動きの演出も巧みだったのではないかと思います。余談ですが、今回「考える人」の左足親指が反りあがっているのをみて、ますます深いなぁと思ってしまいました。
ちなみに、京都でよーく考えているお方と言えば、広隆寺の半跏思惟像です。こちらは実に自然に慈悲深くお考えになっておられます。双方の考える内容が異なるので異なるポーズになった気がします。
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Wikipediaより |
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