2012年11月2日
望遠鏡計画のブログをはじめます。開発者、研究者らが週替わりで日頃の研究や計画の進捗をブログを通して皆さんにお伝えしたいと思います。
第一回目はプロジェクトマネージャの栗田です。
今日は公開シンポジウム「今、日本の宇宙戦略を考える」http://www.jsforum.or.jp/science-event/space_strategy/の事前ミーティングに参加してきました。このシンポジウムは文字通りこれから日本が宇宙開発、科学ミッションなどをどのように進めていくかということをエネルギーや情報、国際協力などの観点から考えるというものです。
ほとんどオブザーバーとしての参加でしたが、生存圏研究所の先生らと知り合うことができて良かったです。また、この計画で開発している望遠鏡の応用を再認識できました。その応用とはスペースデブリ探査です。
スペースデブリとは地球のまわりにあるゴミです。このデブリたちはこれまで人類が打ち上げてきたロケットや衛星の残骸です。大きさは塵のような小さなものから10メートルを超えるようなものまで様々です。このデブリたちはものすごいスピードで地球の周りを飛んでいます。たとえデブリの大きさが1ミリでも国際宇宙ステーションや人工衛星などにぶつかると大事故を起こしかねません。
近年このデブリがどんどん増えてきて、いよいよデブリがどこにあるのか知っておく必要性が出てきました。どうやってデブリを見つけるのか?それには望遠鏡がもっとも有効なんです。できるだけ光をたくさん集めることができる大きな望遠鏡でありながら、素早く動くデブリを追いかける必要があります。
そう、まさにこの計画で開発している望遠鏡に託された使命そのものです。天文学のために開発している望遠鏡も宇宙開発のお手伝いができるというわけですね。
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