2013年7月19日金曜日

暑いですね...


光学など担当の岩室です。

梅雨も明けて連日記録的な猛暑日の暑い夏になりましたね。
こういう暑いときに、どのように涼しく過ごすか皆さんも工夫されているのではないかと思いますが、実は望遠鏡も涼しくしていないといけません。

暑い道路の上などでゆらゆらと陽炎が揺らめく光景は、大抵の人が見た事があるかと思いますが、実は、温度の上がった望遠鏡で観測を行うと同様な現象が鏡の上で発生し、星の像を大きく乱す原因となります。これを避けるため、望遠鏡やドーム内部の床は昼間の間はできるだけ温度が上がらないように工夫する必要があります。エアコンで常に冷やしておくのが理想的なのですが、とんでもなく電気代がかかるのでお金のない大学の施設には難しく、できるだけエコなやり方でドーム内を涼しくしないといけません。







山の上で地下水が出るかどうかわかりませんが、地下水が出るのであれば、ドームの日の当たる側に地下水を散水して温度を下げるとか、地下に空気の配管を通して、地中で空気を冷却してエアコンの代わりにするなど、一般に行われているエコな涼の取り方を色々検討して、ドームの冷却に採用できるものはないか調べる必要があるかなと思うこの頃です。

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