2013年12月13日金曜日

感動した!


  感動した!(K泉J一郎風に)
何に??
  11月半ばに、京大基礎物理学研究所で、ガンマ線バーストの国際研究会がありました。1年前の丁度今頃、金沢でガンマ線バーストの国内研究会があって、このブログに以下のように書きました。

「ショートガンマ線バーストの残光の可視スペクトルがまだないこともあり、何がどう見えるのかよくわからないのですが、研究会では、理論モデルから、予想される可視域で光るメカニズム、可視の光度、スペクトル等の情報を得ることができて大変有用でした。」

  しかし、この時にはまだエネルギー収支から予想される光度や類推によるスペクトルの予想程度だったのですが、ナント今回は、爆発で形成される元素を考慮しそれによる吸収量まで評価に入れた詳細な計算をしていて、現実的な具体的光度進化やスペクトル進化の理論計算結果が発表されていました。見てきたようなスペクトルを見せてもらいました。いやー、科学の進歩は日進月歩というけど、1年でここまで来るとは本当にすごいなーとしみじみ感じ入ったという次第です。
 ただ、残念ながら新しい理論モデルによると、これまで想定されていたより暗くて、観測が難しくなる傾向にあって、厳しい状況になってきました。しかし、理論だってまだ完璧とは限らないし、そもそも比較的近くで発生する現象なら(頻度は下がるものの)検出可能であるかもしれないので、これに失望する必要は全くなく、観測屋としてはただ前進あるのみです。 

                                                                    太田耕司
 
 
 
 
 
会場になった基礎物理学研究所。湯川博士がノーベル賞を
受賞されたことを記念してできた建物(研究所)で、湯川
記念館ともいいます。よく見ると中央左寄に湯川博士の胸
                      像が見えます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

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