2014年4月23日水曜日

初心忘るべからず

プロジェクトマネージャーの栗田です。

4月3日に滋賀県東近江市の「西堀栄三郎記念探検の殿堂」のロボット製作サークルに所属する中高生らが当研究室を訪れました(京都新聞関連記事)。彼らはなんと国内のロボットサッカー大会で準優勝をはたし、さらに日本代表として7月にブラジルで開催される世界大会に出場するとのことです(是非サッカー日本代表のユニフォームを着てロボットを操って欲しいものです。)。
今回の訪問の目的は生徒たちが最先端の研究に触れることとのことで、実験室に来ていただき、望遠鏡計画の説明や開発中の機器を見学してもらいました。生徒たちがとても熱心だったので、予定時間を越えて雑談をしてしまいました。お別れのとき、退去する彼らの足がピタッと止まりました。彼らが釘付けになったのはちょうど1週間ほど前に行った実験室の大掃除で出た廃材+ゴミの山でした。凝視したまま躊躇している彼らを見て、あぁ、きっと欲しいんだろうなぁ、と思い、「持って行っても良いですよ。」というと一斉に群がりだしました(これには引率の方々も驚いていました)。「先生、これ良いですか!」と差し出すのはハンダがベチョベチョの基板だったり、配線がついたままのコネクタだったり、切り落としのアルミ板。。目をキラキラさせて何十分もゴミの山から動きません。モノを大切にし、自分の夢に生かそうという彼らの姿を見てとても嬉しくなりました。しかし、これでは次の訪問先に遅刻してしまうので後で郵送してあげることにしました。
研究規模が大きくなるとネジ1本を大切にする気持ちが薄らいでいきます。もう一度研究室に配属したときの気持ちを思い出してみることにしました。
廃材を物色する生徒たち。がんばれ未来のスーパーエンジニア!

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