「今はやりの3D立体プリンタを買いました」と2013年9月のブログに書きました。目的は、土星や銀河系の立体模型をつくって、盲学校などでの出前授業に用いるためです。望遠鏡計画にも積極的に関与している3名の学生さん(江見さん、河端さん、長友さん)が相談してつくりあげてくれました。
図はその試作品です。困ったのは、土星の本体と環を、どうくっつけるか、です。頭を悩ませました。が、結局、妙案もなく、橋渡しをしてつなげたものにしました。土星の環の内縁、外縁のサイズは文献からとってきたものですが、みてみれば、相当大きいですね。実際、できたものを間近でながめてみると、何となく実感が湧いてきます。
さて今後ですが、アンモナイトや三葉虫の化石の模型を3Dプリンタでつくろうかと考えていましたら、「型をとって石膏でつくるのが手早い」と言われて、そういうものかと当初の信念がゆらいでいます。その代わり出てきたアイデアは、日本列島近辺におけるプレート運動や、台風の渦巻く雲を表す模型です。京大地球物理学教室の平原教授や余田教授と打合せをしていて、そんなテーマが浮かび上がりました。うまくできるかどうか、お楽しみです。できたら、今年度後半から予定している全国の盲学校巡りに持参し、生徒たちに触ってもらって、感想を聞いてきます。
余談ですが、私たちはふだん目でみてものごとがわかった気になっていますが、見るだけではわからないこと、触ってみて初めてわかることがたくさんあります。ざらざら感などの触感だけでなく、温度(暖かさ、冷たさ)、重さなどもわかります。また、裏表を同時に触察できるのも、目による観察ではまねができないものです。そういえば、宇宙の中で目で見える(望遠鏡などで観測できる)物質は、1%に過ぎないということが最近わかりました。宇宙にはダークマターやダークエネルギーなど目で見えないもので満ちており、支配されていると思うと不思議な感じがします。
嶺重 慎
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3Dプリンタでつくった土星(試作品) |
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