このブログではお初になります。サイエンス担当の野上です。
現在は京大理学研究科附属天文台に所属していますが、7月1日付で同宇宙物理学教室に移籍します。これを機にブログデビュー致します。以後よろしくお願いします。メンバー表ではこれまで写真が出ていませんでしたので、ついでに写真も貼っておきます。
このブログでは「はじめまして」なのですが、3.8m望遠鏡プロジェクトにはずっと以前から関わっておりまして、その辺りのことは天文月報9月号(8月20日発行)に書いた記事で触れております。我々の研究グループの成果である、太陽型星でのスーパーフレアの連載記事の一つです。天文月報のホームページで、無料でPDFファイルが公開されるはずですので、ご興味がおありの方は是非お読みください。
その記事でも書きましたように、この計画がある程度まともに議論されるようになってからでも、もう15年以上の時間が流れています。それがいよいよ本格建設に着工という段になっており、もう観測が楽しみで仕方がありません。
この望遠鏡でのサイエンスは、1)突発天体の天体・現象の解明、2)第二の地球の直接撮像、3)スーパーフレアの解明をうたっています。って、今3.8m望遠鏡計画のホームページのサイエンスのところを確認したら、スーパーフレアの話が載っていませんでした。私が書くのをサボっているせいです。どうもすみません。
私は主に1)と3)に絡んでいます。スーパーフレアについては、高分散分光装置という作るのに人手もお金もかかる大掛かりな装置が必要です。しかし、突発天体・現象については、単純な撮像カメラさえあれば、ある程度のことはできます。この望遠鏡は合計18枚の鏡を組み合わせて1枚の鏡として使いますが、1枚目の鏡が載っているだけでも観測はできるはず。これだって、口径1mくらいの望遠鏡に匹敵するはずですもんね。そんなわけで、まだ望遠鏡として完成とは言えない段階から、色々観測できるんじゃないかなー、と首を長くしています。
突発天体現象にしろ、スーパーフレアにしろ、地球上では全く起こり得ない空間的・エネルギー的な現象です。宇宙は爆発に満ちています。いやー、どんなことが観測できるのか、ほんとに楽しみですねー。
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