2014年11月18日火曜日

2014.11.18

こんにちは。野上です。
京都大学理学研究科附属天文台では、様々な広報普及活動を行っています。附属天文台には京都にある花山天文台、岐阜県高山市にある飛騨天文台の2つがあります。このうち花山天文台は9月から11月前半にかけて、様々なイベントがありました。
 9月3日から10月19日にかけて、京都大学総合博物館や宇宙物理学教室、地球物理学教室などと共同で行われた博物館特別展「明月記と最新宇宙像 -千年を超えて羽ばたく 京の宇宙地球科学科学者たち-」(藤原定家の明月記(国宝)も展示されました!)、10月4日の花山天文台で行われた天文台基金野外コンサート(シンセサイザー奏者の喜多郎さんやホーメイ歌手・全身音楽家の山川冬樹さんほかが演奏されました!)、10月8日の天文台基金月食観望会、10月24日から11月9日の花山天文台Galleryweek2014、11月1日の花山天文台一般公開、11月7日から9日の京都市小学校見学会(これはこの後も続きます)、その間にも別の花山天文台見学が何件かあって、、、という怒涛のスケジュールでした。へー、そんなのやってるんだ、と思われた方は、博物館特別展以外は多分来年も行われますので、どうぞ花山天文台のホームページをチェックしていてください。
これらのイベントは、大学院生もたくさん手伝ってくれて、また小学校見学会では堀川高校の生徒さんも大活躍してくれて、なんとか乗り切れたというところです。それでもなかなか人手が足りないところもあり、財源的にも厳しいので、天文台基金を通して、活動を支援して頂けると大変ありがたいです。ブログの私の前回の記事で書きましたように、今年6月まで私は花山天文台の所属だったので、これらの活動には私もずっと関わっています。
写真は京都市小学校見学会の時のもので、私が花山天文台にある45cm屈折望遠鏡の解説をしているところです。85年前の花山天文台設立時そのままの建物、屈折望遠鏡としては日本で3番目に大きな望遠鏡、望遠鏡は基本的に全て手動、現在稼動している望遠鏡としては多分日本でここだけの重力時計などなど、説明することは盛り沢山です。火星の研究で惑星気象学という分野を切り開いた望遠鏡でもあります。

こういう広報普及活動は、やっていて色々と勉強になりますし、とても楽しいものです。3.8m望遠鏡でも色々と行っていきたいと思っていますので、乞うご期待!




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