2016年4月22日金曜日

年度初めは計画初め

惑星観測装置担当の山本です。

 まずは、先日発生した平成28年熊本地震によって被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また、一刻も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。我々の天文学研究はこうした災害に対して、直接何もすることも出来ませんが、個人として出来ることをやっていこうと思います。
 以下、今私に出来る事のひとつとして、いままで通りの内容のブログを書かさせて頂きます。

 2016年4月下旬です。新しい年度の初めということで、昨年度出来たことを振り返ると共に、本年度以降にどういう風に研究を進めていくかを考えるタイミングでもあります。
 昨年度出来たこととは?
 まずは、我々の開発している惑星観測装置SEICA(せいか)に搭載予定の、新方式計測装置の理論的な実証を行った論文の出版や、その計測装置の核になる新しい光学素子の試験製作、性能評価などを行いました。結果は上々で、本年度はいよいよ計測装置本体の設計・組み立て・試験を行っていきます。
 また、同じくSEICAに搭載する、地球大気の影響を抑制して系外惑星を観測出来るようにする装置、補償光学装置の開発を行い、今月に入っていよいよ実験室での試験が行えるようになってきました。本年度は補償光学装置の性能評価を行い、我々が目指す目標を達成できるよう、改良を加えていきます。
 さらに、実際に望遠鏡に搭載するSEICA本体の製作・組み立ても始めています。昨年度中には組み立て手法の確認・確立ができたので、これを参考に本体の設計・製作を進めていきます。
 
 昨年度末からばたばたと作業しているうちに、桜もすっかり散ってしまい、いよいよ暖かい日が続くようになりました。

 

京都御所の桜

 
 
 およそ半年後、次回の報告にはさらに進んだ開発状況について報告させて頂ければ、と思います。
それでは!



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