こんにちは。広報・サイエンス担当の野上です。
唐突ですが、皆さん大人買いってされたことはありますか?最近の言葉でいうと爆買いでしょうか。私はつい先日、お菓子で約20万円分の買い物をしました!
現在の地球最大の望遠鏡は、日本が誇るすばる望遠鏡を含む、口径が8mから10mの望遠鏡です。そして、口径30mの次世代大望遠鏡建設計画が進んでいることをご存知の方もいらっしゃるでしょう。アメリカが主導し、日本も積極的に参加しているものは、そのまんまの名前で30m望遠鏡(Thirty Meter Telescope; 略して TMT)と呼ばれています。
ハワイに建設予定ですが、地元住民の方との調整が、、、となっている例のアレです。
私はTMT計画はこれまで横目で眺めるくらいの関わり方でした。というのも、すばる望遠鏡でもうまく観測提案が認められたとして年に数日しか観測ができないのに、TMTになればうまくいって年に数時間という感じになりかねません。突発天体・現象の観測やスーパーフレア星の長期観測などを考えている私には、安定して長い時間の観測ができる我らが3.8m望遠鏡の方がよほど重要だからです。このように望遠鏡にはそれぞれ向き不向きがあり、解明したい謎によって望遠鏡や観測装置を使い分けることになります。
さて、このTMT計画の重要な会議であるTMT Forum 2016というのが、先週5月24日(火)から26日(木)に京都で行われました。私もその会議に組織委員の一人として関わることになり、お茶・お菓子係の担当になりました。朝一の会議が始まる前、午前中のコーヒーブレイク、午後の会議が始まる前、午後のコーヒーブレイクと、1日4回(26日はプログラムの都合上3回のみ)のコーヒーやお茶菓子を用意するのが仕事です。人数のそれほど多くない国内の会議だと、インスタントコーヒーと湯沸かしポットと紙コップのセット、コンビニで売っているようなお菓子を並べておくだけで終わり、ということも多いのですが、140人くらいの参加者のうち、100人くらいが外国人。しかも参加費を一人2万円(半分以上は夕食会の開催費になりました)も取っているということで、そういうわけにはいかない、「おもてなし」の心を発揮しなければ!ということになりました。
とは言いつつ、コーヒーのサービスはケータリングの会社にお任せしました。会社名は出しませんが、会議の会場でコーヒー豆を挽いてレギュラーコーヒーを出してくれる結構本格的なもので、下手な喫茶店よりよほどおいしいコーヒーを、しかもかなりリーズナブルな価格で出してもらえて感謝しています。他に500mlペットボトルのミネラルウォーターや烏龍茶、緑茶、麦茶なども出しました。
そしてお菓子についても、これもケータリング会社に頼めなくもなかったのですが、ありきたりというか無難なものしかカタログになかったので、こちらで購入して出すことしました。せっかくの京都の会議、京都らしいお菓子を出そう!と。しかし、普段お菓子にそれほど興味のない私は、どんなものを出したらよいのかよくわからないまま、学生さんの提案に従ってデパ地下に行ってみました。
するとまー、いろんなお菓子があるものですね。1個500円を超えるような上品かつきれいなザ・和菓子みたいなものから、おまんじゅう・大福系、どら焼き、羊羹、金平糖、おかき、せんべいなどなど。さすが京都。で、爆買いですよ。なんせ140人分ですから。この小袋で16袋入っているおかきの箱を8箱下さい、とか、このわらびもちを店にあるだけ下さい、とか。人生初のお菓子の爆買いを楽しんでしまいました。
店を出る時には、ニュース報道で見たような両手いっぱいに紙袋を持った状態です。これを3日ばかり続けました。
朝の会議が始まる前には、会議の組織委員長から「朝食を食べそこねた人のためにパンを出して欲しい」という要望がありました。「そんな無茶な」と思いながら、私の家の近くの100均パン屋さん(消費税込108円)に相談してみると、「なんとかしましょう」と言ってもらえて、連日140個のパンを朝7時40分くらいに買いました。ここのパン屋さん、100円とは思えないクオリティのパンを普段から出していて、感謝の意味を込めてここで宣伝しておきます。マルモベーカリー深草店です。お世話になりました。
ということで、飲み物やお菓子のことばかりを考えていた先週の1週間でした。写真は国立天文台のTMT推進室のwebページに出ているTMTの完成予想図です。
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