広報・サイエンス担当の野上です。
京大で宇宙に関する研究を行っているところは、我々理学研究科宇宙物理学教室と天文台だけではありません。同じ理学研究科の中でも宇宙線研究室や天体核研究室というのがあり、工学研究科ではロケットの軌道計算をやっている研究室があったり、はたまた文系でも宇宙人類学の研究を行っている方がおられたりと、様々な「宇宙研究」がなされています。日本でもっとも多岐にわたる宇宙研究がなされている大学と言って間違いないでしょう。
そしてそれらの研究者を結びつけ、新しい学問分野・宇宙総合学を構築することを目的に、「宇宙ユニット」という組織が2008年にスタートしました。宇宙ユニットでは毎年宇宙ユニットシンポジウムという一般の方が自由に参加できる催しをやっており、その記念すべき第10回シンポジウムが2月11日(土)12日(日)に開催されました。
普通にエラい先生の講演やパネルディスカッションもあり、それはそれで面白いのですが、このシンポジウムはなんと言ってもポスターセッションが面白いです。『「宇宙」に関連した研究や活動を行っている人・団体』というのが参加資格なので、本当に色々なプレゼンがあります。少し例をあげると、「お寺で宇宙学」というタイトルで本物のお坊さんが話してるし、「宇宙から見える彫刻 宇宙から聞こえる即興演奏」というタイトルでジャズを奏でている人がいるし、「狩猟採集民ブッシュマンにおける世界観の変容
ー伝統的神と新しい神の狭間でー」というタイトルでアフリカのブッシュマン問題を語っているひとがいるし、となかなかにカオスな状況になっています。
ご興味をお持ちの方は、是非来年のシンポジウムでお会いしましょう。
画像は先日の宇宙ユニットシンポジウムのポスターです。
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