2018年6月8日金曜日

飛行機雲

 少年野球をやっていたころ、走塁練習で監督が打ったことに気づかず雲を眺めていたら思いっきりケツバンされたことを覚えているプロマネの栗田です。

 今でこそカメラ付き携帯があるので、面白い雲を見つけたときに写真に収めることができますが、かつてはそうはいきませんでしたよね。ちなみに一番のお気に入りは以下の写真です。南アフリカの観測所から撮影したカナトコ雲です。青空に沸き立つ雲が成層圏で水平に広がり、しばらくすると日没になり頂部だけが夕日で赤く染まりました(つまり赤くない部分は地球の影に入っています)。




 6月1日、せいめい望遠鏡のメンテナンスのために岡山天文台に行った時も面白い雲を見つけました。青空の一角に複数の飛行機雲が短く密集していました。とても印象的で、旅客機でこんなことが起こるだろうか、と不思議でした。同行していたミリタリーにも明るい木野氏に報告すると、もしかするとブルーインパルス(自衛隊の曲芸飛行隊)かもしれない、とのことでした。確かに6/3に山口県の防府でフェスがあるようで、ホームベースの松山から移動の際の一幕だったのかもしれません。




 飛行機雲の数は7本確認できます。ブルーインパルスの編隊は6機だけれども予備機が1機あるらしい。しかも移動中もしっかり編隊を組んで飛ぶらしい。偶然の重ね合わせや自然現象なら面白かったのだけど、きっとこれも相当珍しい(ドクターイエローよりずっと珍しい)だろうから得した気分になっておくことにしました。

 まぁ、こんなに短い飛行機雲を見ることも初めてです。飛行機が急激に高度を変えて冷たい空気の層を短距離で突っ切ったのか、まさかここで演技用のスモークを出したのか。。数分後には輪郭もぼやけてしまいました。



※飛行機雲ができる条件(水蒸気の過冷却または飽和状態)がギリギリの状態では出来てもすぐに消えるため、尾っぽの短い飛行機雲となります。これは時折見かけますが、空に取り残された短い飛行機雲は記憶にありません。同様に珍しい飛行機雲として、薄い雲を切り裂いたものもあります(雲を作ってないので飛行機雲と言えないかもしれませんが)。 



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