2019年6月7日金曜日

花山天文台90周年と一般財団法人花山宇宙文化財団設立

こんにちは、広報・サイエンス担当の野上です。

せいめい望遠鏡のサイエンス観測は今年2月に開始され、現在着々と観測がなされています。そうは言ってもまだまだ観測開始直後の望遠鏡、いわばよちよち歩きの状態です。実際に観測をしてみないとわからなかった不具合の対処を含め、各種の調整とサイエンス観測を並行して進めています。どういう成果が上がってきているかは、またいずれ報告したいと思いますので、今しばらく楽しみにお待ち下さい。

さて、岡山天文台の運営のために予算の大半が削られた花山天文台は、1929年の設立です。そう、今年は設立90周年の年です。また、花山天文台の今後の運営を検討する任意団体として、元京大総長の尾池和夫氏を中心とした花山天文台の将来を考える会というのが
ありましたが、これを包摂するかたちで、今年4月1日より一般財団法人・花山宇宙文化財団が発足しました。香川県高松市に本社を置く、クレーンや高所作業車の世界的メーカーである株式会社タダノが会社設立100周年を迎え、その記念事業として毎年1000万円を10年間寄付していただけることになりました。
それをもとに、任意団体から一般財団法人となったわけです。

花山天文台90周年と一般財団法人・花山宇宙文化財団設立を合わせてお祝いしようということで、6月2日(日)に記念式典と講演会が行われました。そのお知らせはこちらhttps://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/education/90th/です。記念式典は京都大学大学院理学研究科附属天文台台長の一本さん(4月1日付けで柴田さんから交代しました)の挨拶、山極さん@京大総長、平島さん@京大理学研究科長、山下さん@京都府副知事、村上さん@京都市副市長、渡部さん@国立天文台副台長の各氏の祝辞と続き、多田野さん@株式会社タダノ代表取締役社長への感謝状の贈呈で終了しました。
その後の講演会は、柴田さん@京大理学研究科教授の「花山天文台の歴史と将来」、尾池さん@花山宇宙文化財団理事長・元京大総長・京都造形芸大学長の「花山天文台と京都盆地の自然」、多田野さんの「株式会社タダノと花山天文台」という内容でした。このイベントの参加者は152名にのぼり、非常に盛況のうちに幕を閉じました。記念式典後の記念写真を最後に付けておきます。

その後に行われた祝賀会は、尾池さんの開会の挨拶、山田さん@東亜天文学会会長と懸さん@国立天文台准教授の祝辞、久保田さん@花山天文台OB・大阪経済大学名誉教授の乾杯の挨拶があり、さらにその後、西村さん@NPO花山星空ネットワーク理事長と長谷川さん@京都コンピュータ学院学院長の祝辞、多田野さんと岡村さん@花山宇宙文化財団理事(多田野さんとは高校の同級生で、財団とタダノをつないでくれた方)の掛け合い漫才のような挨拶と続き、柴田さんの閉会の挨拶で終了しました。こちらの出席者は90名でした。

せいめい望遠鏡はもちろんですが、花山天文台も多くの皆様に支えられていることを実感する会でした。ご参加いただいた皆様、そして今回ご参加はいただけなくても、いろいろなところで応援をしてくださる皆様に、心よりの感謝を申し上げます。

                 



話は変わりまして、今日(6月6日)ちょっと楽しいことがありましたのでご報告を。

今の時期は気候がよく、京大までの片道10kmちょっとを自転車で通勤することがあります。今日もそういう日で、帰りに四条にある珉珉で餃子や麻婆豆腐なんかをアテにビールを飲んで、気分良く自転車を押して帰ろうとしていました。すると、鴨川沿いで黄緑色の光に気が付きました。
しばらく見ていると明滅しており、ホタルと判明。鴨川でホタルって珍しいなあと思いながら近づくと、ぱっと飛んで私の自転車の前輪のスポークに止まり、また明滅を繰り返しました。ほっこりしながら歩いていると、もう一匹、ホタルが目に止まりました。これも近づくと、前輪のスポークに止まります。ホタル二匹とすご~くいい気分で長い道のりを歩いて帰ることができました。その時の鼻歌は、そうコレ!斉藤和義の「歩いて帰ろう」

帰り道 あかりがゆらり 蛍かな
雲間から 星空覗く 初蛍
鴨川を 歩き鼻歌 蛍かな





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