2014年7月22日火曜日

観望会

制御担当の木野です。

この3.8m望遠鏡プロジェクトでは3ヶ月に一度ほど、計画に関わるメンバが顔を合わせての会合行っています。先週末の19日にも第33回の会合がありました。
望遠鏡を作るための技術的な報告が多いのですが、いざ望遠鏡の完成が現実味を帯びてくると、次はどのように運用していくのかという話題も増えてきます。

望遠鏡の観測時間の大半は京都大学をはじめ、全国の天文学者たちに割り振られて最先端の研究に使われるのですが、一部の時間は、寄附をしていただいた方や一般市民の方々に観望会という形で還元されます。
この観望会の在り方については、今回も含めて何度か話題に挙がっています。大きな望遠鏡で星を見る貴重なチャンスなので、ぜひ楽しんでいただきたいという気持ちは全員共通しているのですが、その実現方法となると意見は様々で、「テレビやインターネットで綺麗な星の写真を見慣れている人が多いから、高感度なカメラで撮ってモニタに映すのが良いのでは?」、「いやいや、望遠鏡を自分の目で覗いて見るという行為に意味があるんでしょう」、「でも大きな望遠鏡だと、どうしても高倍率になりすぎるから、空気の揺らぎで星がボケてよく見えないよ」、「他の望遠鏡の観望会では、空気で星が揺らいでいること自体に感動している人も居ましたよ」などなど、話はまとまらず・・・

ちなみに今の天文学者は望遠鏡を覗いて観測することはほとんどありません。
人の眼より高感度で、多くの情報を捉えられるカメラや分析装置を使って、パソコンのモニタ越しに観測するのが一般的です。もしかすると一度も望遠鏡を覗いた経験がない天文学者も大勢いるのかもしれません。

という訳で、観望会について皆様からご要望・ご質問などありましたら、このブログのコメント欄か、tenmondai-kikin@kwasan.kyoto-u.ac.jp宛にメールでお寄せ下さい。
観望会用に準備する設備は、まさに皆様のための設備です。眼視観測については素人な天文学者に向けて率直な意見をいただければ幸いです。



719日の技術検討会で発表に聴き入る参加者



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