日本天文学会では、研究者と市民をつなぐ取り組みの一つとして、毎年七夕の季節に、全国の研究者が小中高校などに出向いて七夕や宇宙の授業をする取り組みを行っています。京都大学の宇宙グループも京都府教育庁と連携して、京都府内の学校数十校から要請をうけてスタッフや院生を派遣してきました。
今年、私は7月7日(金)に丹後半島の北東部に位置する伊根町の伊根小学校を訪問しました。
京都駅を7時過ぎに出て、天橋立駅に着いたのが9時半。わざわざ校長の齊藤先生にお迎えいただき、伊根小学校までの風光明媚な道のりのドライブを楽しみました。伊根町といえば「舟屋」が有名ですが、校長先生に展望台にまで連れていっていただき、町の全貌を見ることもできました。
伊根小学校は、明治6年開校といいますから、140年以上の歴史を誇る小学校です。全校生徒数は100に満たないこぢんまりとした学校ですが、こどもたちはみな元気で、大きな活力を感じました。そして私もリフレッシュしました。
まず3・4年生を相手に、夏の星座や宇宙生物探しの話を45分、休みを経て5・6年生向けに太陽や宇宙にあるものについての話をやはり45分しました。教科書的な知識でなく、こどもたちがわくわくしそうな話をこころがけたつもりですが、うまくいったかどうか。やはり宇宙人の話はどこでも受けます。
もうひとつ伊根小学校の特徴は「美味しい給食」です。「日本一の給食でたくましい伊根っ子」をスローガンとしていると説明を受けました。地元の食材を生かしたその給食を、私も生徒たちと一緒にいただくことができました。食事のあと、授業の感想や質問など聞きました。知らないことがたくさんあった、宇宙に行ってみたくなった、など楽しい対話のひとときを持ちました。
この場を借りまして、お世話になりました伊根小学校の先生方、京都府教育丁のみなさまがたに、厚く御礼申し上げます。
(嶺重 慎)
0 件のコメント:
コメントを投稿