2014年1月8日水曜日

新年明けましておめでとうございます。

 附属天文台長の柴田です。 昨年1227日にブログを頼まれたのですが、間に合わず、年明けのご挨拶となりました。望遠鏡関係では、年末に大きなニュースがありました。3.8m望遠鏡の建設費が補正予算の概算要求で内示を受けました。ただし、ドームの予算は残念ながら、認められませんでした。しかしとにかく、大きな一歩となったことは間違いありません。長田さん、栗田さん、みなさん、技術開発に加えて予算獲得までの様々な仕事、ご苦労さまでした。


 年末には、もう一つ、プライベートなことで、ビッグニュースがありました。
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19日に初孫が生まれたのです! 予定日は1222日だったのですが。おもしろいことに、19日の夕方には、浅井歩さん(宇宙ユニット)のお子さんも同じ日に生まれたと連絡が来ました。そしたら横にいた天文台分室事務の平井さんも、「親戚のお子さんが同じ19日に生まれた」とのこと。ひょっとしたら満月のせいかも、とみんなで大笑いして盛り上がりました。女性の生理の用語に初潮という言葉があるくらいですから、月の潮汐力が影響あるのかもしれませんね!? 1221日~23日には、神奈川県葉山で「惑星と生命」というタイトルの研究会があり出席したのですが、そこの懇親会でも、初孫の誕生を紹介し、満月との関係があるかも、と酒の席を盛り上げていましたら、理研の望月優子さんが、「満月の日に自然分娩が多くなることは、きちんと統計的に確立されています!」と、ご自身の講演の冒頭で紹介してくださいました。これには驚きました。
数学者の藤原正彦さんが翻訳された「月の魔力」(東京書籍、1996年増補版)という本の付録に載っているとのことです。早速、この本を購入しました。そしたら原論文の reference も分かりました。
 
Masahiko Fujiwara (1992) Biological Sciences in Space, vol. 6, No. 1, pp. 66-71,
  “Lunar Periodicity in Birth Rate and a Mathematical Model”

 
   すぐにグーグルで探しダウンロードしました。藤原正彦さんご自身の論文です。その論文中のFig. 2 が以下の図です。新月と満月の時刻の前後7日間における出生数との関係です。新月または満月から1日前と3日後に極大があります。おもしろいですね! ここから、ちょっと飛躍して、月(衛星)の潮汐力は、地球外生命の誕生や進化に影響あるのかどうか? こういう宇宙生物学的な問題も3.8m望遠鏡で研究できたら楽しいですね。
 
 
 
 
 
 
 

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